文字サイズ
自治体の皆さまへ

【特集2】令和5年文化財企画展開催します

2/30

埼玉県吉川市

日時:10月20日(金)~25日(水)※(土)(日)開催
午前9時30分~午後4時30分
場所:市役所1階コミュニティルーム

テーマ:「小学校のはじまりと校歌」
小学校からお借りした資料の展示や、校歌を流す予定です。

■文化財展・企画展
文化財展・企画展は、市の指定文化財や市に残された資料を展示し、市民の皆さまに市の歴史や文化を広く知ってもらうため令和2年から行っているものです。
今年は開校150年を迎える小学校が市内にあることから、この企画展を開催します。

■小学校のはじまり
○江戸時代の寺子屋
江戸時代の庶民の教育は寺子屋(手習塾)で行われていました。市内でも8カ所で寺子屋が開設されていたという記録が残っています。
師匠となったのは僧侶や村役人などで、彼らの寺や民家が教室となりました。教育内容は実用的で、読み・書き・そろばん(計算)でした。

○小学校の誕生
江戸時代が終わり、明治という新しい時代になると、新政府は西洋の制度を導入して近代化を進めました。明治4年7月、全国の教育行政を統括する機関として文部省を設置します。
明治5年8月には、日本最初の近代的学校制度を定めた法令「学制」を公布しました。これにより、身分・性別に関係なくすべての子どもを就学させることになりました。
市内では、明治6年から9年までに八つの小学校が開校しています。いずれも数カ村が連合して、寺院を利用して開設されました。これが、現在の吉川小学校・三輪野江小学校・旭小学校へつながっていきます。
その後、昭和48年になり、武蔵野線が開通すると、人口増加に伴い、小学校が次々と開校していきました。

■吉川小学校の校歌
吉川小学校の校歌は、当時の埼玉県知事であり、歌人でもある千家 尊福(せんげ たかとみ)が、明治27年に作詞したといわれています。
そのため歌詞は教訓だけでなく、掛詞を用いて、地域や子どもたちの、より良い未来を願うものになっています。
作曲は、後に東京音楽大学となる学校を創立した鈴木 米次郎(すずき よねじろう)です。
作曲ができる人物が限られる明治時代に作曲を依頼し、報酬を支払えた吉川地区は、人脈や財力もあり、教育に対しても熱心な地域だったと思われます。

■小学校の移り変わり

■武蔵野線開通以降に開校した小学校
関小学校 1973年開校
北谷小学校 1975年開校
栄小学校 1979年開校
中曽根小学校 1981年開校
美南小学校 2013年開校

■今回の文化財企画展
今回の文化財企画展では、吉川小学校に残された、千家尊福から贈られた直筆の校歌の書や、昭和19年制定の三輪野江小学校の校歌の楽譜の原本一式などを展示します。また、その他の小学校からお借りした資料の展示を予定しています。
学校に残された貴重な資料を見ることができますので、ぜひ文化財企画展に足を運んでみてください。

問合せ:生涯学習課
【電話】984・3563

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU