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〈特集1〉~次代を担う子どもたちのために~ 小中一貫教育を推進します

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埼玉県志木市

小中一貫教育とは、小・中学校の先生が義務教育9年間の全体像を共有し、9年間を通じたカリキュラムに基づき、切れ目のない連続した学習・生活指導を行う教育です。
市では、令和7年度から市内すべての小・中学校で小中一貫教育を推進していきます。

■義務教育学校と小中一貫型小学校・中学校
小中一貫教育を推進する学校の設置形態は、「義務教育学校」と「小中一貫型小学校・中学校」の2つがあります。

□修業年限
義務教育学校:9年(前期課程6年+後期課程3年)
小中一貫型小学校・中学校:小学校6年・中学校3年

□校長
義務教育学校:1人
小中一貫型小学校・中学校:小・中学校ごとに1人

□教職員組織
義務教育学校:小・中学校の区別なく1つの組織
小中一貫型小学校・中学校:小・中学校ごとに別組織

■小中一貫教育を推進する中学校区

■どうして小中一貫教育が必要なの?
□課題(1) 学習のつまずき
教育内容や学習活動の量・質の充実が図られており、20年前と比べると小学校の授業時間数は、年間で約70時間増えています(英語・道徳の教科導入)。

□課題(2) 発達の早期化
6-3制(6年制の小学校と3年制の中学校)がはじまった昭和20年代前半と比べると、身体的な発達や思春期の到来する時期が2年ほど早まっています。

□課題(3) いわゆる「中1ギャップ」
中学校へ進学の際に新しい環境の変化に対応できない、いわゆる「中1ギャップ」や小学校と中学校の学習や生活の違いによる「小中ギャップ」により、市内でも中学校へ進学後に不登校になる生徒は多く、小学6年生の不登校者数と進学後の中学1年生の不登校者数を比べると、2.6倍に増加しています(令和3年度)。

→『小中一貫教育を推進することで、課題を解決し、教育の質をさらに向上します』

■小中一貫教育のメリット
(1)切れ目のない、連続した学習・生活指導
9年間を通じた切れ目のない、連続した学習指導により、小学校から中学校へ進学する際のハードルを低くすることができます。

(2)小・中学校の先生の連携による課題解決力の強化
小・中学校の先生間で情報を共有し、連携して対応することにより、早い段階で学習のつまずきの解消やいじめなどのトラブルの早期発見・対応ができるほか、児童・生徒の個性を把握しながら成長を見守ることができます。また、多くの児童・生徒・保護者との関わりや小・中学校の先生同士の協働により、学校の教育力が向上します。

(3)幅広い年齢層の交流による豊かな人間性・社会性の育成
日常生活での交流や学校行事を合同で開催するなど小・中学校の垣根を超えた交流により、豊かな人間性や社会性が育まれます。小学生は中学生への憧れを持ち、身近な目標となるほか、中学生は小さい子どもへの思いやりが育まれます。
また、義務教育学校では、6歳から15歳までの児童・生徒が同じ学校で学ぶため、より効果的な日常生活の交流が生まれやすくなります。

(4)特別支援教育の充実
9年間を通じた切れ目のない、連続した指導・支援やスムーズな小・中学校の接続など、精神的・肉体的な負担の軽減により、充実した特別支援教育を行うことができます。

■QandA
□小中一貫教育
Q.小学校で、中学生と同じ授業を行うの?
A.これまで通り、小・中学校それぞれの「学習指導要領」に沿った授業を行います。そのうえで、専門性をもった中学校の先生が小学生の授業を教えることにより、教育の質の向上を図ります。

Q.通学区は変わるの?
A.小・中学校ともに通学区は変わりません。

Q.通学区選択の自由化は今後も継続するの?
A.「志木市立中学校の通学区選択の自由化」の制度は継続します。

□義務教育学校
Q.大規模校になると先生の数が減るのでは?
A.クラスの定員は変わらないため、先生もこれまでと同じ基準で配置されます。それに加え、スマート教員や英語専科教員、支援員や相談員など市独自の手厚い教育支援を今後も継続します。

Q.制服や体操服は、新しく買わなければならないの?
A.新たな制服や体操服を検討する際には、児童・生徒・保護者などの皆さんからご意見をいただきながら検討を進めます。在校生については、現在の制服、体操服を使用できるようにします。

Q.小学校の卒業式、中学校の入学式はなくなるの?
A.成長過程において、節目の行事は大切であるため、義務教育学校においても、6年生終了時には卒業式に相当する行事を行い、7年生についても入学式に相当する行事を行います。なお、具体的な方法については、学校において決定します。

問合せ:学校教育課
【電話】048-456-5367

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