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美の扉~和泉市久保惣記念美術館~

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大阪府和泉市

■展覧会へGo〜
◇常設展「東海道名所風景 -浮世絵に見る将軍様の御上洛(ごじょうらく)-」
令和5年は徳川幕府第14代将軍徳川家茂(いえもち)が文久三年(1863)に京都へ上洛して160年の節目にあたります。展覧会では、上洛を題材として制作された「東海道名所風景」全158枚を前期後期に分けて展示します。
期間:6月25日(日)~8月20日(日)

◇おすすめ作品の紹介
将軍家茂の上洛は3代将軍徳川家光が上洛してより229年ぶりにおこなわれた将軍の上洛でした。この上洛は、外国と距離をとる孝明(こうめい)天皇の求めによりおこなわれたと言われています。江戸から京都までを22日をかけて総勢3,000人で3月4日に上洛を果たしました。
「東海道名所風景」は、歌川派に属する絵師たち16人が参加して制作されましたが、シリーズとして何枚制作されたかははっきりしていません。付属する目録には155枚と記されますが、美術館にある「東海道名所風景」は風景図が157枚あります。追加で図が作られるくらいに庶民が注目していたイベントだったといえます。
掲載の図は高輪大木戸(たかなわおおきど)と題し、江戸の出入り口を描いています。今では高輪といえば東京都心ですが、江戸時代においてはここより西は江戸の外でした。二代歌川広重は、弓立(ゆだち)(弓2本と矢籠(しこ)、弦巻(つるまき)をひとつにしたもの)を担ぐ武士を先頭に描き、その後ろに矢箱(やばこ)を担ぐ武士、毛槍(けやり)や台傘(だいがさ)を持つ武士を描いているので、行列の中心を描いていると考えられます。
毛槍は大名行列を目立たせるために備えられました。

■館長のコレを見て!
白い毛槍とともに黒い台傘が描かれています。これは将軍や大名など身分の高い人が外出するときに差しかける傘で、たたんだ時は黒いビロードが被せられていました。白い毛と黒い布の表現の違いに注目してください。

■6月の美術館イベント

申込方法の表示:(F)FAX、(電)電話、(オ)往復はがき、(ハ)はがき、(e)市ホームページの各課問い合わせフォーム、(チ)直接
申込時の記載必要事項:住所、氏名、年齢、電話番号、イベント名等(電話・直接を除く)
タイトルの前に〔学〕がついている講座等は、生涯学習サポート講座の対象です

開館時間:午前10時〜午後5時(最終入館は午後4時30分)
休館日:月曜日、6月5日(月)〜24日(土)
入館料:一般500円、高校・大学生300円、中学生以下無料
割引:団体(有料入館20人以上)、65歳以上(証明になるものを提示)、提携団体の会員証(会員含め5人まで)はいずれも2割引。各種障がい者手帳等提示の本人と介助者1人は無料

問合せ:美術館(〒594-1156内田町三丁目6-12)
【電話】54-0001

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〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

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