◆タイからの留学生5人が看護助手として活躍中
奈良市都祁にあるHAYAMAインターナショナルスクール在席のタイからの留学生が看護助手のアルバイトとして市立病院で働いています。元気で一生懸命な姿に職員や患者さんからも大変評判が良いです。内2人は4月から宇陀高等学校の介護福祉学科へ通われています。
▽タンタイさん
好きな食べ物:寿司
日本に来て驚いたこと:真夏に日傘をしている人が少ない
▽オイルさん
好きな食べ物:牛丼
日本に来て驚いたこと:挨拶の種類が多い
▽ゲートさん
好きな食べ物:つけ麺
日本に来て驚いたこと:飲食店やテーマパークで行列に長時間並ぶこと
▽ケーキさん
好きな食べ物:天ぷら
日本に来て驚いたこと:満員電車
▽ヌックさん
好きな食べ物:ラーメン
日本に来て驚いたこと:ATMで硬貨も使えること(タイではお札のみ)
Q.どうして日本で看護助手のお仕事をしようと思ったのですか?
タンタイさん:タイでも高齢化が進んでおり、医療系の施設や職員が不足しています。看護師、介護福祉士になったらタイでも助かるだろうと思いました。
オイルさん:昔から医療系の仕事に就きたいと思っていました。タイでも日本と同じように少子高齢化の傾向にあります。高校生のときから日本語は学んでおり、日本で課題を解決する助けになりたいと思いました。
ゲートさん:家族に医者や薬剤師がいて、その様子を小さい頃から見ていました。日本にはこれからも住みたいです。介護福祉学科で学んだ後は、看護師を目指したいと思っています。
ヌックさん:祖母と一緒に住んでおり、将来は医療系の仕事をしたいと思っていました。高校生から日本語を勉強していますが、タイでは日本語を使う仕事は翻訳・通訳者くらいです。それらにはあまり興味がありませんでした。日常会話は大体わかるので、今度は病院で使う専門的な言葉を学んでみたいと思いました。
ケーキさん:大学生のときから人を助けることが好きでボランティアや寄付活動をよくしていました。弟はアメリカで医学を学んでいます。私はもともと日本の文化・社会・日本人が好きなので、日本で人を助ける仕事をしたいと思っています。
Q.患者さんと接する中で気を付けていることや大切にしていることはありますか?
ヌックさん:話す言葉が失礼にあたらないかを気にしています。
ケーキさん:介助するときに、力加減が強すぎないか気を付けるようにしています。自分基準ではなくて、患者さんにとってどうかと考えるようにしています。
ゲートさん:手術後の患者さんを担当していることが多いので、術後の箇所に触れてしまわないように気を付けています。あとは患者さんの気分が少しでも晴れるように、積極的に声掛けをしています。
オイルさん:丁寧な言葉を使うようにしています。うっかり関西弁が出そうになります(笑)。僕も介助するときに患者さんの傷に手などが当たってしまわないように気を付けています。
タンタイさん:部屋に入ったときに笑顔で声掛けをして、患者さんが不安に感じないようにしています。特に個室の方や高齢の患者さんは寂しさや不安感を抱いている方が多いので、声掛けをしたり、手を握ったり優しくさすったりします。少しでも元気付けられたらと思っています。
◇看護部長 山内 麻里子さんは
「看護師の多忙な業務の傍らで、留学生達は、笑顔一杯で高齢者に接し、元気づけてくれています。「待ってたよ」と言われるまでの存在になってきました。看護師とのコミュニュケーションも良好で、わからないことはすぐに聞いてくれるので、安心して業務をお任せできます。患者さんにとっても、看護職員にとっても留学生は〝癒し〞を与えてくれています。これからも一緒にがんばりましょう!」と話され、いまは宇陀市立病院にとって、なくてはならない存在になっています。
温かい思いやりをもって、いつも前向きに業務に取り組まれている皆さん。これからも活躍に期待です。
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