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自治体の皆さまへ

地域医療支援センター・総合診療科が新設(3)

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奈良県宇陀市 クリエイティブ・コモンズ

◆INTERVIEW―宇陀市立病院 病院長 仲川 喜之
▽プロフィール
1988年 榛原町立病院整形外科医員
1993年 同、整形外科医長
1998年 同、整形外科部長
2006年 町村合併により、病院名、宇陀市立病院に改名、同、整形外科部長
2010年 宇陀市立病院、副院長兼整形外科部長
2013年 宇陀市立病院長、現在に至る

◇病院づくりは街づくり
「地域の皆さまに愛され、支援される病院」、「地域の誇りとされる病院」、「職員が誇りをもって楽しく働ける病院」を目指しています。その取り組みの一つとして、宇陀けあネットがあります。宇陀けあネットはICTを活用した医療と介護情報サービスで、宇陀市内の病院に診療を受けられている方を対象としています。お体の調子や飲んでいる薬、健康診断の結果、介護サービス情報などを各関係機関で共有することによってより効率的に、質の高い安心したサービスの提供を受けることができます。現在、参加施設数は88施設、登録者は7700人を超え、市内の65歳以上のおよそ半数が登録されたということになります。登録料は無料です。例えば各医療機関に初診や救急搬送された場合でも、患者さんの医療介護情報が医療機関へ正確に伝達できます。また検査や処方薬の重複が予防でき、医療費の節減にもなります。このシステムを導入するにあたって、もともと市では医療と介護、病院と医師会の関係がしっかりしており、協力的な体制があったからこそ、他の地域よりも早期に立ち上げ、運用することができました。ご登録がまだという方はいざという時に備えて、ぜひお早めにご登録ください。

◇市民の皆さんへ
市では高齢化率が43%に達しています。平均寿命は延びる一方ですが、健康寿命とのギャップがあります。介護を必要としないこの健康寿命をいかに延ばせるか、取り組んでいく必要があります。その一環として、当院ではさらに専門医を充実させ、総合診療医を増やすことによって、地域の医療を広く診ることができるようになります。現在、医療、生活、経済面を含む相談窓口を設置し、通院・入院に際してのご相談をお受けしています。特に、ご高齢の入院患者さんに対しては、日常生活能力や認知機能、意欲についても総合的に評価させていただき、病状把握、早期治療、早期退院に努めています。退院後も治療・リハビリが必要な患者さんで、通院・通所が困難な患者さんには在宅診療、訪問リハビリのサービス体制も整えております。「在宅診療」、「訪問リハビリ」をご希望の方は、かかりつけ医師もしくは当院地域連携課にお問い合わせください。今後も地域に密着した「面倒見のいい病院」として取り組んでいきます。引き続き、市民の皆さんのご協力・ご支援よろしくお願いします。

◆4月から玄関ロビーに入院検査説明センターを新設しました
患者さんが安心して入院・検査を受けていただくための支援を行います。
入院前の状況を伺い、DVD等を使い治療や入院生活についての説明を行う事で入院生活や治療がどの様に進められるか患者さんに分かりやすくイメージしていただけるようにします。

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〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

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