毎回「薬草」に関わる内容を連載でお届けするコラムです。
◆ウツボグサ
植物の多くは春から秋に茂り、冬は枯れるものですが、中には、このウツボグサのように秋から冬を経て春に茂り、初夏に花を咲かせて、夏には枯れるものもあります。そのため、ウツボグサの生薬名は夏枯草(かこそう)と言い、花穂を採集して乾燥し、薬用に利用します。
ちょうど今は花を咲かせるために、植物が充実している時期です。初夏になって、紫色の花を穂状に付けると、誰でも見つけることができます。この穂状の花を米俵に例えて、この植物名をタワラグサと呼ぶ地方もあります。
さて、このウツボグサは、リンパ液の流れを良くしてくれ、リンパ腺の炎症を鎮めてくれます。また、利尿作用が強いので、排尿後の残尿感がある方、排尿がスムーズでない人にも良い植物です。
※当市で「薬草活用講演会」をしていただいた村上光太郎先生の連載より一部抜粋
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