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3・11震災文庫を読む 66

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宮城県仙台市 クリエイティブ・コモンズ

東日本大震災を語り継ぐため市民図書館に設けた「3・11震災文庫」。所蔵する約1万冊から、よりすぐりの本をご紹介します。

■震災の教訓を未来へそして前へ
NPO法人FOR YОU(フォー ユー)にこにこの家 理事長 小岩 孝子

○「あのひのこと―Remember(リメンバー)March(マーチ)11,2011」
葉祥明(ようしょうめい)/絵・文
佼成出版社 刊

苦しみ、悲しみ、恐れ、驚き、嘆き…あの日のことを優しいタッチの絵と真実のことばで綴(つづ)る葉祥明さんの絵本です。
「うみ」は日常生活の一部だったり、遊びの場や憩いの場だったりと、私たちにとって大切な自然。でも時に、思い出や命さえもさらっていってしまうことを改めて思い知らされた日。深く傷ついた大地、生き物、心。それでも「うみ」という自然を畏(おそ)れ、敬う心を忘れず、痛みを乗り越え、今を生きている方たちの想(おも)いが伝わってきます。
そして、あの日、共に助かった子犬の「うみ」が希望の光。震災のことをしっかり受け止め、前へ、未来へ、紡いでいきましょう。

○「減災絵本『リオン』」
NPO法人防災士会みやぎ/企画・制作・刊

「リオン」はタンポポのフランス語名から名付けられました。
世界中を巡り、いろいろな体験をし、土に根付いて、また花を咲かせる…命を守り繋(つな)ぐタンポポの妖精リオンが、子どもたちの中で育まれるようにと願い、仙台の防災士たちが作りました。
にこにこの家では、小学校などでこの絵本を活用し、「防災減災ワークショップ『いろいろな災害のときどうする?』」を実施しています。スクリーンに絵本を映し出し、読み聞かせをした後に、グループで絵本を読み、防災・減災について問いかけながら、ヒントになる言葉をみんなで探し、発表します。
自然の仕組みや命の大切さを伝える、「まなび」の絵本です。

紹介した本は、市民図書館でご覧いただけます

問合せ:市民図書館
【電話】261・1585

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