市内の知られざるスポットを調査してきました
■34年前の緑化フェアの面影
第40回全国都市緑化仙台フェア「未来の杜せんだい2023」が開幕しました。仙台で開催されるのは2回目で、1回目は平成元年に「’89グリーンフェアせんだい」として七北田公園を主会場に行われました。今でもこの周辺では、当時のフェアの面影を感じることができます。
○公園の中に泉ケ岳と太平洋?
七北田公園内には、「湧水山(ゆうすいざん)」「流れ」「泉ヶ池」と呼ばれる水辺があります。休憩や散策の場として多くの方に親しまれているこれらは、前回の緑化フェア時に、それぞれ泉ケ岳、七北田川、太平洋をイメージして造られました。「湧水山」の階段状の滝で水が豪快に流れ落ちる様子や、「流れ」のせせらぎ、「泉ヶ池」の噴水の爽やかな水しぶきなど、涼感に癒やされながら休息する人でにぎわいました。
今回も、七北田公園は連携会場として緑化フェアを盛り上げます。前回のフェアに思いを巡らせながら、園内を回ってみるのもオススメですよ。
○泉中央で眠る「80日間砂時計」
泉図書館前にあるピラミッド型のモニュメントをのぞくと、大きな砂時計が見えます。高さ5.5メートルもあるこの砂時計は、前回の緑化フェアでシンボルとして展示されていたものです。人と自然が共に過ごす時の流れを表し、「緑の惑星・地球」を取り戻そうという願いが込められています。フェアが開かれていた80日間、時を刻み続け、当時世界新記録を達成したそのスケールに来場者は圧倒されていたそうです。
悠久の時の流れと、緑を守り育てることへの思いを体現した砂時計。現在は役目を終え、泉中央で静かに杜の都の歩みを見守っています。
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