◆クローズアップ グランドピアノ
▽弦
鋼鉄製の線。高音部はワイヤーの裸線のみですが、低音部は裸線に銅線を巻き付けています。
また、高音になるにつれ、1音当たりの弦の数は増えていきます。
・低音1弦
・中音2弦
・高音3弦
▽響板
弦の振動を響かせて豊かな音を出します。
▽駒
弦の振動を響板に伝えるための部分。
▽ハンマーとダンパー
どちらもフェルト製。ハンマーは、弦を打つ役割があり、ダンパーは、弾いていない弦が振動しないように抑える役割があります。
・白い部分:ハンマー
・黒い部分:ダンパー
▽チューニングピン
弦を巻き付けている部分。ピアノ調律師は、チューニングハンマーという専用の器具でこの部分を締めたり緩めたりして、音色を調整します。
・チューニングピン
・チューニングハンマー
▽鍵盤
鍵が集まっている部分。グランドピアノの鍵の数は、黒鍵が36、白鍵が52の、全部で88鍵です。左に行くほど低い音になり、右に行くほど高い音になります。
▽ペダル
音の響きを変えるときに、踏んで使用する部分。
・右:ダンパー 響きが持続し、豊かに広げることができます。
・中央:ソヌテヌート 響かせたい音を、集中的に響かせることができます。
・左:シフト 音量が減り、音色が微かにソフトになります。
◇音の出る仕組み
グランドピアノは、鍵を押すと、内部でダンパーが上がって弦から離れます。それと同時にハンマーが上がって、弦を打ちます。その時に生じた振動を、駒が響板に伝えることによってピアノ全体に響き、大きな音になります。
<この記事についてアンケートにご協力ください。>