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次世代につなぐ うなづき100年ヒストリー

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富山県黒部市

■花火大会は94年前から
宇奈月温泉は、単に湯に入るだけでなくスキー場や屋外プール、テニスコート、公園などもあるリゾート的な温泉郷を目指して出発しました。誕生してから二、三年の間に旅館や商店が並び、いろんな施設も整い始めました。1927(昭和2)年には東京日日新聞社などが実施した日本の名勝地「8景25勝」の25勝の一つに黒部峡谷が選ばれたこともあって、黒部や宇奈月温泉は全国に知られるようになり、多くの文人墨客らが訪れるようになりました。
しかし、宇奈月温泉は時代の流れにいつも影響されてきました。昭和初期もそうでした。1927年の金融恐慌、1929年には世界恐慌といわれる不景気に見舞われ、宇奈月温泉でも旅館の閉鎖などが相次ぐなど大きな影響を受けたのです。宇奈月温泉最初の試練の時代でした。
そんな時、始まったのが花火大会です。花火師を招き、「みんなで元気を出していこう」と結束して盛大に行われました。94年前のことです。その後、中断したこともありますが、温泉街の住民や観光客だけでなく、電車沿線の人々にも親しまれる宇奈月温泉の夏のイベントの一つとして続いてきました。
文・宇奈月温泉開湯100周年事業実行委員会 実行委員長 河田 稔

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