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議会だよりNo.89(5)

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山口県阿武町

▽池田倫拓(いけだみちひろ)議員
Q.公立中学の部活動の地域移行について
A.地域クラブ活動への移行について周知

問:
公立中学校の部活動を、段階的に地域移行することとなったが、地域移行した際、子どもたちの監督・管理をする指導者が、地域にいるかどうかという問題がある。
部活動の地域移行が進むことで、外部指導者への報酬や活動場所の使用料などが発生し、クラブチームの場合は会費も発生するが、それらの費用が保護者負担となると、家庭の経済状況などによって、部活動に参加できる子どもとできない子どもが出てきてしまう恐れがある。
阿武中学校では部活動の自由参加が始まっており、保護者も生徒も、どうしたら良いか、わからない状態が見て取れる。
教育委員会は、外部指導者や地域クラブチームへの募集や説明などをするのか。
今後、どのように進めていくのか。
教育長:
地域クラブ活動は、部活動の在り方を継承・発展するものであり、生徒にとって多様な学びのある場となり、教育的意義のある活動となるように運営することが、文部科学省から示されている。
指導者には運営や指導に関する研修への参加、スポーツ競技では指導資格取得といったことが必要となり、地域クラブ活動を担う人材や団体などにはかなりの負担が予想される。
阿武町の現状から考えて、運営団体などを確保し、解決するにはかなりの時間がかかると考える。
町教育委員会としては、土日などの休日の指導を地域に移行することを優先することとし、その指導を担う部活動指導員を任用するために町予算への計上と、県補助金の確保をした。
そのような中、すでに地域クラブ活動の運営に参入した団体が県内にある。
阿武町においても、ABU柔道クラブスポーツ少年団が昨年度末に県の中学校体育連盟に対して、学校以外の団体として大会に参加できる地域スポーツクラブへの認定申請をされ、承認を受けられた。
それにより、本年度から学校の部活動には所属せずABU柔道クラブで活動し、ABU柔道クラブの選手として中学校体育連盟の大会などに出場する生徒がいる。
現時点では、外部指導者や地域のクラブチームへの募集や説明会などは行っていないが、今後、必要に応じて行いたい。
今後も、子どもたちのニーズに応じた地域クラブの立ち上げに向け、学校や地域、さらには萩市などの関係者と、協議を進めていきたい。

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