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自治体の皆さまへ

特集 まだ住める空き家、利活用してみませんか(2)

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山形県庄内町

■interview 空き家バンクへ物件登録した方にお話を聞きました。
大変だった空き家の管理、手放して肩の荷がおりた。町内在住の女性
数年前に実家が空き家になりました。私が実家に戻る予定はなかったですし、突然のことだったのでなにから手をつけていいかわからない状況でした。それでも、入居者が決まるまではきれいな状態を維持しなければならないと思っていたので、毎日のように実家に通い掃除や換気をしていました。庭の草木の手入れや部屋の掃除、倉庫の整頓にガラス磨きなど、空き家を現状維持するためにはやることがたくさんあり、とても大変でした。
空き家の管理が手一杯で入居者を探せず不安に感じていた頃、町の空き家バンクの存在を知りました。町の制度なので安心して登録することができました。
登録してから数か月後に入居者が決まり、ようやく肩の荷がおりました。実家を手放すことに寂しさはありましたが、維持することの大変さを考えると新しい方に使っていただけてよかったなと思います。

■専門家の視点 東成不動産(有)小林功さん
「空き家問題」は今や他人ごとではなく、日本全国で起こっている身近な問題になっています。近年日本で進む少子高齢化社会の影響は空き家率の増加にも深く関係しています。自分の持家に住む高齢者が子どもの住まいや老人ホームに転居するのはよくある話です。この際に空き家が発生するケースが多くなります。
高齢者が増加する一方で、少子化により子どもが減少。結果的に高齢者が住んでいた住居を引き継ぐ子どもの数が少なくなり、空き家率が増加することになります。仮に高齢者が亡くなった後、住居が親族へ相続されてもそのまま住むとは限らず、相続した人が空き家を放置するケースは珍しくありません。放置する理由は「家が遠すぎる」「家の中を整理する時間がない」「管理費・修繕費を捻出できない」などいろいろです。
また、空き家が増えると、景観の悪化、不法投棄や不法占拠、老朽化による建物の倒壊などあらゆる問題が発生します。そのため、空き家に対する風当たりは強くなっております。
家を相続予定の方は、早めに家族間で話し合っておきましょう。また、専門的なことは司法書士や不動産会社などに相談してみてはいかがでしょうか。

■まだ使える空き家に関する町の相談窓口
企画情報課移住定住係では、空き家の利活用や、移住に関するご相談を受け付けています。空き家を売りたい・貸したいとお考えの方や、空き家を活用したい・住みたいとお考えの方がいましたら、どうぞお気軽にご相談ください。
【電話】0234-42-0228【E-mail】iju@town.shonai.yamagata.jp

▽移住定住係からのお知らせ
庄内町の移住支援や町の暮らしについて、情報発信しています。ぜひご覧ください!

■危険な空き家になる前に 周囲に迷惑をかけないよう、空き家の適正管理を
管理が行き届いておらず危険な空き家が近くにあって困っているという相談が、町にも多く届いています。建物の劣化が進み、屋根材や外壁材の飛散や落下、荒れた樹木の侵入、害虫や悪臭の発生、野生動物の生息場所になるなど状況は様々です。
所有者が不明で誰に連絡をとればよいかわからないとなると、状況はさらに悪化してしまいます。利活用が難しい空き家は、危険な空き家になって周囲に迷惑をかけてしまう前に、今から管理の仕方や処分について家族や親せきと話し合い、準備しておきましょう。解体をお考えの場合は、利用できる補助金もありますので、ご活用ください。

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