ももいろメイトこと朝日町食生活改善推進協議会会員による不定期掲載コーナー。ももいろメイトが子どもたちに伝えたい朝日町の郷土料理を紹介します。
いるか汁は、夏の滋養、夏バテ対策として親しまれてきました。じゃがいもの収穫が始まると、いるか汁の美味しい季節になります。
今では貴重な鯨肉ですが、昔は市場に大量に出回り、新鮮な海の魚が手に入りにくい内陸地方では、塩漬けなど長期保存できる魚を食べるという文化もありました。ちなみに「いるか汁」という名称ですが、昔は「くじら」ではなく、「いるか」を使っていた名残であるといわれています。
■第7回 いるか汁
◇材料(約4人分)
塩くじら…100g
玉ねぎ…200g
じゃがいも…400g
にんじん…60g
さやいんげん…50g
わらび(あく抜き済み)…100g
みそ…50g
だし汁…800ml
◇いるか汁の作り方
(1)塩くじらを小さく棒状に切り、熱湯をかけて塩抜き、油抜きをする。
(2)じゃがいもは一口大に、玉ねぎはくし形切りに、にんじんはいちょう切りに切る。
(3)さやいんげんとわらびは3cmほどの長さに切る。
(4)だし汁を入れた鍋に(2)を加えて火にかけ、煮立ったら(1)を加えて10分ほど煮る。
(5)(4)に(3)を入れて火を通し、軟らかくなったら火を止めてみそで味をととのえる。
→今回はみそ味で紹介したけれど、醤油・酒・みりんを使った醤油味で親しまれている家庭もあるよ。
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