「車は急に止まれない」空走・制動・停止距離を理解してスピードの出しすぎに注意しましょう!
運転中に突然、人や物が飛び出してきた際や、前の車両が急ブレーキをした際など、走行する車両のスピードによっては大きな事故につながる恐れがあります。実際に車が停車するまでは、思っているよりも長い距離が必要です。今回は、制動距離、空走距離、停止距離についてご説明します。
■空走距離
運転者が危険を感じてから、ブレーキを踏み、ブレーキが実際に利き始めるまでの間に車が走る距離。
■制動距離
ブレーキが利き始めてから車が停まるまでに走行する距離。
■停止距離
危険を察知してから、自動車が実際に停止するまでの距離。
停止距離=制動距離+空走距離という式が成り立ちます。
では、実際に速度ごとの停止距離はどのようになっているのでしょうか。表の通り、速度が上がれば、停止距離も長くなることが分かります。
速度のほかにも、停止距離が長くなる要因として「運転者が疲労していて運転操作への反応が遅くなると、空走距離が長くなる」「雨の日は、晴れの日に比べてタイヤのグリップが効きづらく、制動距離が長くなる」などがあげられます。
夏は暑さからぼんやり運転が多くなり、また、帰省など長距離の運転が続き、スピードを出してしまいがちです。ハッとしたときに、自動車での交通事故を起こさないためにも、スピードや車間距離にゆとりを持った運転を心がけましょう。
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