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令和4年度 決算報告(2)

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山形県金山町

■POINT03 特別会計
診療所は新規診察受入等により9.0%増収
水道事業は経営安定補助金を繰入れ
特別会計とは、特定の事業を実施する会計で、その収支を明確にするために設置するものです。
国民健康保険会計直診勘定は、金山診療所の運営に係る会計。町内民間クリニックの閉院による新規の診察受入等により、歳入が前年度比1,958万円(9.0%)増加しました。また、引き続きコロナワクチン接種に係る受託料を収入したため、一般会計からの繰入金は7,875万円と低く抑えることができました。
介護保険会計は、介護給付費の増加などにより、会計規模は年々拡大傾向にあります。一人でも多くの高齢者が元気に長生きできるように健康づくり事業に取り組んでいます。5,672万円の繰越額は、コロナ禍でサービス利用が抑制され給付費が想定よりも減少したことから、5年度に国等への負担金を返還するため財源です。
農業集落排水事業会計では、昭和63年に供用開始し、老朽化が進む明安処理施設について、大規模改修工事5,898万円を行いました。適期での設備更新のため、改修工事は継続して実施します。公共下水道事業会計は、浄化センターの設備工事2,112万円を実施し、4年度から繰り越した電気設備工事が完了。どちらの会計も生活に必要不可欠な衛生施設の管理運営ですので、今後も計画的な施設改修を進め、適正管理に努めていきます。
唯一の公営企業会計である水道事業会計は、給水収益が減少しており厳しい経営状況が続いているため、一般会計から3,000万円の経営安定補助金を臨時的に繰入れました。今後は人口減少に応じ、段階的に適正規模での運営に切り替え、経営改善に努めていきます。

※収益的:水道水を作り、各家庭へ送り届けるための費用や減価償却費。主収入は水道料金や一般会計補助金。
※資本的:水道管などの施設整備費用や借入金の返済。
資本的収支不足額については、消費税及び地方消費税資本的収支調整額と損益勘定留保資金で財源補てんした。

■POINT04 町の借金 地方債
地方債は、言わば「借金」の金額。多世代で利用する社会資本を公平に負担する役割も担っています。4年度末の全会計残高は51億円7,946万円。このうち一般会計残高は36億9,522万円です。近年は事業見直し等により発行額を抑制しているため、残高は減少傾向にあります。
一方で適切な地方債発行は住民サービスの充実につながります。返済時に国の補助がある過疎対策事業債など、有利な地方債を活用して、計画的に事業を実施していきます。

[地方債残高の推移(全会計)]

■POINT05 町の貯金 基金
基金とは、町の「貯金」のこと。4年度は見込以上に交付された地方交付税等を積み増したことから、大きく残高を伸ばしました。財政運営基金が減少しているのは、学校施設整備基金に3億円程を移行したため。また、今後の重要事業のため、かねやま応援基金等は取崩す予定です。
災害時など臨時の出費にも対応できる弾力性のある財政運営には、余裕をもった基金積立が不可欠。今後も適正な基金残高確保に努めます。

[基金残高の推移(定額運用基金を除く一般会計)]

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