先月号では、尿酸とは何かについてお伝えしました。今回は、高尿酸血症と痛風の関係についてご紹介します。
高尿酸血症は、血液中の尿酸値が高くなっている状態(尿酸値7mg/dl以上)のことで、次の3つのタイプがあります。
〔1〕尿酸の排泄がうまくいかないタイプ
〔2〕体内で尿酸を作りすぎるタイプ
〔3〕両方の要素をあわせ持つタイプ
日本人には〔1〕の排泄がうまくいかないタイプが多いとされています。
高尿酸血症:尿酸値7mg/dl以上
尿酸値が高い状態が続くと、次第に血液中に溶けきれない尿酸が結晶になり、関節や腎臓などにたまります。そして、関節部分に炎症が起こり、痛みを伴うようになったものを痛風と呼びます。痛風そのものは短期間でおさまっても、高尿酸血症を放置してしまうと、痛風が再発したり、腎臓の中にたまった尿酸が原因で腎臓病や尿路結石になったりします。
尿酸値が高いだけでは自覚症状はありませんが、痛風などの合併症を引き起こさないために、生活習慣を整えることが大切です!
来月号では、高尿酸血症と痛風を予防するためにできる生活習慣のポイントについてお伝えします。
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