一般質問 -3月定例会-(2)

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■[質問]移住者対策について　市川裕隆　議員
日本最古の石博物館の一角に移住交流サポートセンターがあります。この2年間で移住につながったサポートについて質問します。人口としては2年間で約300人ほど減少となっており、人口減少が加速しているように見受けられます。サポートセンターとして、移住につながる取り組みはどのようなことを行っていますか。空き家バンクのホームページは変化がないように感じますが、以前質問したときには、空き家の調査を行っているとのことでした。その後の取り組みや成果についてお答えください。
私の知り合いも移住してきましたが、そのサポート体制に疑問を感じております。移住の奨励金が制度上の問題で利用できませんでした。本当にこのような利用できない制度が必要なのか、この制度に魅力を感じ移住につながっているのか、また、そのPR方法について問題はないと思っているのか。このあたりについて、お考えをお答え願います。

[答弁]ふるさと振興課長　林佳成
近年、新しいライフスタイルの1つとして、地方への移住、定住を検討する方が増えており、地方に人の流れをつくるための国や地方の施策効果もあり、東京一極集中から田園回帰の流れが続いていると感じております。
そんな中、令和3年度から運用を開始しました七宗町移住交流サポートセンターでは、移住促進に向けた情報発信に関することや移住に係る相談、移住、定住のための空き家の利活用や空き家バンクの登録促進に関すること、イベント企画や観光PRを行ってまいりましたが、移住に関しましては週に2、3件の問合せが来ている状況下にあり、サポートセンターの役割は今後も重要になってくると認識をしております。
特に本町への移住、定住を希望する方に対し必要な情報の提供や支援を行うため、空き家バンク制度を実施しており、その情報提供について、町のホームページ等の内容の充実を図っているところで、空き家を探している方がこのサイトをご覧いただければ、利用・登録方法の一連の手続きが分かるようにしております。
また、建物の写真の更新や掲載枚数を増やしたり、室内の間取り図を手書きから機械的に描いた見やすい図面に変更し、その家の特徴や状況をコメントとして掲載するなど、今まで取り組んでいなかった部分を見直したところです。
最近は、掲載物件の中でも人気のある物件については、内覧希望者を募り内覧会を実施するなど、移住希望者のニーズに応えた対応を行っているところです。
一方、空き家を売りたい方や貸したい方には、申請の仕方はもちろんのこと、住まなくなった家の利用予定のない家を放置することで生じるデメリットをお伝えする取り組みを始め、町ホームページで紹介したり、相談時に説明したりしているところでございます。
以上のような取り組みをしておりますが、登記上の問題や仏壇の問題なども絡み、なかなか空き家の新規登録につながっていないのが現状であると認識しておりますので、引き続き、区長さんらと連携しながら、所有者にアプローチをしてまいりたいと考えております。
また、移住を希望される方へのサポートとして、田舎で暮らす上での地域の習慣や心得を地域の教科書として作成し、移住希望者に配付し、内容を理解していただくことで、移住後のトラブルの回避につながるのではないかと思案をしているところでございます。
今後も、町の情報発信も含め、移住を考えてみえる方の疑問や不安に応え、スムーズな移住ができるような手助けを行ってまいりたいと考えております。
次に、移住定住奨励金の実績ですが、令和3年度の移住定住奨励金は4件、今年度は4件の見込みで、空き家取得については、令和3年度が3件、今年度は2件の見込み、住宅改修補助金は、令和3年度2件、令和4年度1件の見込み、家賃補助は令和3年度1件、新築住宅補助は令和3年度、令和4年度とも1件ずつの実績でございます。
このように、移住、定住に係る奨励金については、多くの移住者らの一助となっていると認識しておりますが、昨今では奨励金交付要件に適合しない事例が生じる場合があるため、今後は状況に応じた制度の見直しや空き家の利活用に向けた空き家所有者に対する支援についても考えていきたいと思っております。
最後に、サポートセンターのスタッフについてでございますが、元地域おこし協力隊をはじめ、町内を熟知している方、総勢4名で、毎週水曜日と木曜日を除き、1名から2名が常駐しており、引き続き地域の目配り役としてサポート体制の充実を図ってまいりたいと考えておりますので、ご理解賜りますようお願い申し上げます。

[再質問]市川裕隆　議員
移住対策については改善する余地がまだまだあると感じますが、移住対策について取り組みをされていることがよく分かりました。移住するには、町が受け入れる体制をつくる必要があります。移住者に寄り添ったサポートができるよう期待しております。
空き家バンク制度以外で、移住してきた方の施策や、移住する前に七宗町を知ってもらう取り組みなど、計画がありましたらお答えください。