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令和5年議会だより(9)

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岐阜県七宗町

◇質問 防災対策について
福井德一議員
町内での建物火災が昨年には6月に1件、また、今年に入りまして1件発生しております。
昨年6月の事案につきましては、この地区に消火用の利便性のよい水利の必要性を痛感をいたしましたところでございます。
また、今年4月の火災事案につきましては、町長もご存じのとおり、消火栓、それから防火水槽、そして、神渕川と水利を求め確保できましたが、消防団員の勤務先等々が遠方なのか、現着には非常に時間がかかりました。
近隣の方々の応援が大きな力になりました。
この2件の事案からも、早急に対策が必要である課題が浮き彫りにされております。
いつ発生するか予測のつかない、こうした火災事案、各地域に防災に関わる住民が1人でも多くいることが有事のときに大きな力となるとして、結成された女性防火クラブが住民の役職として負担になると判断され、七宗町地域防災計画から削除されました。
今後ますます厳しくなると予測されます火災等の事案に対して、水利の確保に困難な地域や、緊急時における初動体制や人員確保等、この課題に現在どのような考えの下、防災対策を進めておられるのか伺うものでございます。

◇答弁
総務課長 亀山桂児
現在の、防災体制並びに防災組織については課題があり改善すべきではないかというご質問でありますが、まず、4月に発生した民家火災については、倉庫等は全焼してしまいましたが、消火栓による初期消火活動により、母屋への延焼は食い止めることができ、消火活動にご協力いただきました地域住民の方々には、深く感謝申し上げます。
また、今回の火災における消防団の出動状況は、消防車両10台、消防団員52名が、火災現場に出動し消火活動を行っていただきました。
ご質問にありますように、今回の火災現場は防火水槽も近くにあり、神渕川沿いであったため、水利を確保して消火活動を行うことができましたが、河川までの距離がある場合や、近くても河原に降りる足場が無く水利の確保が難しい場合があります。
こうしたなか、令和5年度の新規事業として、本郷地内に防火水槽を設置する事業計画の策定を予定しておりますが、様々な火災現場においても、水利の確保ができるための中継訓練を秋に実施します。
また、既設の消火設備等の点検については、継続的に実施していきます。
さらに、総合計画にありますように地域で協力して身を守る意識の高揚を図り、町民と行政が協働で体制の確立を目指すためには、現在の自主防災組織が重要となることから、9月10日日曜日に実施する七宗町地域防災訓練を通じて、地域住民の方々に防災組織の在り方についてご理解を賜りたいと考えております。
さらに、地域防災の強化を目指すためには、広報ひちそう等を活用して町民一人一人に対する火災予防意識の啓発活動を、積極的に取り組んでまいりますので、ご協力のほどよろしくお願いします。

◇再質問
福井德一議員
地域住民の方々と連携も、今後ますます重要かと思いますが、消防関係者が現場でその能力を十分に発揮できる体制づくりは喫緊に取り組む課題だと思っております。
いつどこで発生するか予測のつかないこうした火災事案からも、地域住民の生命、財産を守るという職務の最高責任者として、装備、設備、組織等々、今後どのように進めていくのか、どういった考えがあるのか、町長に伺うものであります。

◇答弁
町長 加納福明
火災はいつ起きるかわかりませんので、現在、整備されている、消防設備の点検と併せて、まずは、火災を起こさないための啓発活動を実施していきたいと思います。
なお、消防水利の整備促進を図るため、地域の要望を伺いながら、本郷地区には消防防災施設整備費補助金制度を活用し、40立方メートル型の耐震性貯水槽を設置する計画をしております。
また、消防団組織については、関係機関と調整を行いながら、改革を進めるための検討を進めていただいておりますので、ご理解のほどよろしくお願いします。

◇質問者の所見
こうした災害というのは、刻一刻とまた変化をしていくわけです。
その都度その都度、その弱点を見出し、次の有事の際に備えていただきたいと思うわけでございます。

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