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【議会だより】ここが聞きたい一般質問(2)

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岐阜県揖斐川町

〔宇佐美直道議員〕
▽木曽川水系連絡導水路事業の是非について
この事業が実現されれば、当町にとっては関連する業界や地域経済への波及効果が期待できる一方で、私は国が少子化対策の財源として社会保障にまで言及している状況下で「巨額の無駄遣いは許されず、工事は中止すべき」と考えるが、町長の考えは。また、工事が実施された場合、住民生活や自然環境への影響は。
〔町長〕
木曽川水系連絡導水路事業の水源をなす徳山ダムには「治水」と「利水」の大きな2つの目的があり、治水では、徳山ダムと横山ダムの連携防災操作により浸水被害を軽減させるなど、治水効果が発揮されている。また、渇水対策として、導水路より木曽川水系の異常渇水時に緊急の水補給を図る機能も有し、沿川市町からも早期実現が望まれている。
利水では、水力による発電、導水路により愛知県や名古屋市への都市用水の補給を図ることとしている。
徳山ダム建設事業では、旧徳山村全村水没で移転を余儀なくされた旧徳山村民の苦渋の選択と、約半世紀の時間を費やしたことを踏まえ、徳山ダムすべての効果が早期に発揮されるよう、議長とともに毎年国や水資源機構に導水路事業の推進を要望しており、オール揖斐川で事業推進を図るべきと考えている。
導水路建設工事における町内への影響は、平成21年7月に公表された環境レポート(案)の中で地下水への影響を少なくすることが記載されている。引き続き、水資源機構が実施する地下水を含む環境調査等の結果を注視していく。

〔宮部一也議員〕
▽留守家庭児童教室(学童保育)の時間延長について
留守家庭児童教室を利用する保護者から保育時間延長を望む声がある。
近隣市町でも延長保育が実施されているが、子育てしやすい町を目指す観点から、留守家庭児童教室の延長保育への考えは。
〔町長〕
令和4年度に留守家庭児童教室を利用する保護者へのニーズ調査で、「18時の閉所時間は適切か」の問いに対し、69%が「適当」、25%が「遅いほうがいい」との回答があり、閉所時間を遅くしてほしいという声は認識している。開設時間の延長には、指導員の勤務体制の見直しだけでなく、人材確保も必須となるが、年々人材確保が厳しくなってきている。
皆さんのニーズに応えるための検討はしているが、簡単ではない。児童の安全確保、開設時間の延長に必要となる指導員の勤務体制の検討や質の高い指導員の確保、人材派遣やNPOなどへの外部委託等々、議会とともにこれらの問題に取り組みたい。

〔若園敏朗議員〕
▽スクールゾーンの標識について
現在のスクールゾーンに設置された標識は、老朽化しているものや通学路の変更により見直しが必要なものなどがあるが、今後の対応は。
〔町長〕
現在のスクールゾーンに設置してある標識は、合併前に設置したもので、老朽化も進んでいるため、現状において必要な箇所を調査検討し、標識の再整備や撤去、道路標示への変更も含め計画的に整備を進める。
町では、通学路上の防犯カメラの設置など、標識だけでなく多様な方法により通学路の安全確保に努めている。

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