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森の宝石ブッポウソウがやって来た♪

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岡山県吉備中央町

■ブッポウソウってどんな鳥?
「町の鳥」ブッポウソウは、毎年5月頃、渡り鳥として東南アジアから日本へやって来ます。「絶滅危惧IB類(環境省版レッドリスト)」に分類されている希少な野鳥で、「ブッポウソウ吉備中央町会」は、合併前の旧加茂川町では、1990年代から、さらに合併後は、町内全域に範囲を広げ、ブッポウソウの保護活動に取り組んできました。現在、吉備中央町では、町内に設置された約400個の巣箱で毎年ブッポウソウの繁殖が確認されており、全国的にも有数の繁殖地として知られています。

■ブッポウソウカレンダー
〔5月初め〕飛来
吉備中央町には、毎年約600~700羽(ブッポウソウ吉備中央町会調べ)のブッポウソウが飛来します。また、岡山大学の調査により、親鳥は前年と同じ巣箱に帰ってくる可能性が高いことが分かっています。
〔5月中旬~〕つがいの形成・巣箱選定
オスがメスにエサを運び「求愛給餌(プロポーズ)」を行います。メスがオスを受け入れると、つがいとなり、交尾を行います。
〔5月下旬~〕産卵・抱卵
産卵数は2~5個で、すべての卵を産み終えてから平均21日間抱卵します。昼間はオスとメスが交代で、夜はメスが卵を温めます。
〔6月下旬~〕ヒナの誕生・子育て
ヒナへのエサやりが最も活発になるのは、6月下旬~7月中旬の朝と夕方です。親鳥がひんぱんにエサを巣箱に運ぶので、最も観察しやすい時期です。
〔7月中旬~〕巣立ち・渡り
最初のヒナがふ化してから平均26日後に巣立ちます。巣立ったヒナは、しばらく巣箱周辺で親鳥から餌をもらいながら飛ぶ練習を行い、東南アジア方面へと旅立ちます。

■観察する時の注意点
ブッポウソウは、山奥よりも人里を好み、開けた場所で子育てを行いますが、警戒心の強い鳥です。特に子育て中は、危険を感じると子育てをやめてしまう恐れがありますので、以下の観察施設以外で観察する場合は、巣箱から50メートル以上離れてください。
吉備中央町では、町内の保護団体「ブッポウソウ吉備中央町会」のご協力により、町内に以下の観察施設を設けていますので、観察の際はぜひご利用ください。
〔観察施設一覧〕

※田畑や近隣の私有地に立ち入らないようにしてください。
※横山様へ上る町道は、道が狭く交互通行となっています。対向車にご注意ください。
また、付近の農道の通行はご遠慮ください。

■飛べなくなったブッポウソウを見つけたら…
ブッポウソウは国・県指定の「希少野生生物」となっており、傷病の有無に関わらず、捕獲・飼育には事前に国の許可を得る必要があります。また、くちばしが鋭いため、噛みつかれると危険です。
飛べなくなったブッポウソウを見つけた場合は、極力触らないようにし、協働推進課までご連絡ください。

お問い合わせ先:協働推進課 地域振興班
【電話】0866-54-1301

「私たちの町のブッポウソウの暮らしを学ぶ」
ブッポウソウも会話をするの?巣箱の中はどうなっているの?
ブッポウソウの暮らしや子育ての様子などをパネルや動画で展示します。
開催日:7月1日(土)、2日(日)、8日(土)
時間:午後1時~5時
会場:ロマン高原かよう総合会館 多目的ホール 他

お問い合わせ先:生物多様性プロジェクト
担当…日名【電話】090-4657-9587
ロマン高原かよう図書館【電話】0866-54-1331

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