文字サイズ
自治体の皆さまへ

【特集1】自然災害への備え 「もしも」の時は突然やってくる!(2)

4/20

岩手県

■大雨や台風が近づいてきたら
○避難のタイミングを正しく知る
集中豪雨は、同じような場所で数時間にわたり強く降るため、あっという間に河川などの水位が危険レベルに達します。こうした際に判断の基準になるのが、市町村から出される避難情報です。これは図に示したように、5段階の警戒レベルで提供されます。危険度が一番高いレベル5では、すでに避難が困難な状況です。危険な地域にいる方は、レベル4の「避難指示」の段階で安全な場所に全員避難しましょう。

図があります。
5段階の警戒レベルとレベルごとの避難情報等が書かれています。警戒レベル、避難情報等の順に読みます。
警戒レベル1:早期注意情報(気象庁)
警戒レベル2:大雨・洪水・高潮注意報(気象庁)
警戒レベル3:高齢者等避難警戒
レベル3は、高齢者等以外の人も必要に応じ普段の行動を見合わせ始めたり、避難の準備をしたり、危険を感じたら自主的に避難するタイミングです。
警戒レベル4:避難指示
避難指示は、これまでの避難勧告のタイミングで発令されることになります。警戒レベル4までに必ず避難
警戒レベル5:緊急安全確保
市町村が災害の状況を確実に把握できるものではないなどの理由から、警戒レベル5は必ず発令される情報ではありません。
図終わり。
※図は本紙またはPDF版をご覧ください。

○避難するときの注意点
・できるだけ動きやすい服装で
水に入ると動きにくい長靴は避け、履き慣れたスニーカーなどで避難しましょう。

・冠水している場所には入らない
水深が膝の高さ(50センチほど)を超える場所には絶対に近づかないでください。やむを得ず、近くを移動する際は、傘や長い棒などで足元を確認しながら、できるだけ2人以上で行動しましょう。

・車での避難の際も注意
水深が浅くても流れが強い場所では、車でも簡単に流されます。川沿いや田んぼの近くなど、浸水リスクが高い場所には絶対に近づかないでください。

○最近よく聞く「線状降水帯」とは?
次々と発生する発達した雨雲(積乱雲)が、同じ場所に停滞することによって作り出される強い降水域を「線状降水帯」と言います。線状降水帯が発生すると、激しい雨が数時間にわたって降り続くため、河川の氾濫や土砂災害を引き起こします。平成25年8月9日に秋田県と岩手県で発生し、大きな被害を出した大雨は、2つの線状降水帯によってもたらされたものです。
気象庁では、線状降水帯による大雨の可能性がある程度高いと予想された場合に、半日程度前から「線状降水帯」というキーワードを使って呼びかけを行います。大雨による災害発生の危険度が急激に高まっている場合は「顕著な大雨に関する気象情報」が発表されますので、その他の大雨情報と合わせて注意するようにしましょう。

図があります。
線状降水帯の発生メカニズム
水面から山に沿って上昇する空気の様子、積乱雲が増えていく様子、積乱雲が線状に並んで雨の降る様子などが書かれています。
(1)低層を中心に大量の温かく湿った空気の流入が持続
(2)局地的な前線や地形などの影響で空気が持ち上がり雲が発生
(3)大気の状態が不安定で湿潤な中で積乱雲が発達
(4)上空の風の影響で積乱雲や積乱雲群が線状に並ぶ
図終わり。
※図は本紙またはPDF版をご覧ください。

■大雨・地震・土砂災害はセットで注意しましょう!
大雨や地震によって、土石流・がけ崩れ・地すべりなどの土砂災害が発生する危険があります。大雨が降ったら、テレビやラジオ、「いわて防災情報ポータル」などで発表される「土砂災害警戒情報」に注意しましょう。また、警戒情報が出ていなくても、次のような場合は直ちに周りの人と安全な場所に避難しましょう。

○土砂災害の主な前兆現象
・がけや地面にひび割れができる
・小石がバラバラと落ちてくる、地鳴り、山鳴りがする
・降雨が続くのに川の水位が下がる
・樹木が傾く、立木が裂ける音や石がぶつかり合う音がする

写真があります。
平成28年台風第10号(岩泉町):木々の生い茂った山の土砂が崩れ民家に被害が出ています。
写真終わり。
※写真は本紙またはPDF版をご覧ください。

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU