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特集 やすぎどじょう生産組合設立20周年(2)

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島根県安来市

◇今後のやすぎどじょうに想い込める
チェーン店と老舗どじょう料理屋等で安定して提供されたり、毎年ふるさと納税の返礼品に指定しているリピーターがいたりと、根強い人気があるやすぎどじょう。島根県内の市町村が合同で物産販売や魅力発信を行う「ふるさとフェア」で、やすぎどじょうの唐揚げを販売した際に、最初は物珍しさから購入した人が「おいしくてまた来ました」と2回目の購入を決めたエピソードも。
ドジョウの町としてのブランド化が進んできている中、活発にしたいのが市内での消費です。
給食がセンター方式になり、給食でやすぎどじょうを提供することは難しくなりましたが、数カ所の市内幼保施設で独自に食べる機会があったり、イベント等で販売したりしています。「1度食べてもらえば、おいしさに気づいてもらえると思います。見かけたらぜひ食べてみてください」と、組合事務局長の仙田拓也さんは自信を持ってやすぎどじょうをおすすめしました。
今後の課題について仙田さんは「近年になり相次いで新規養殖者が増えていますが、やはり高齢化により引退する人が増えてくることです」と話しました。今回養殖農家が増えたきっかけは、どじょっこテレビの放送など、地道な宣伝活動の効果もあると考えられます。やすぎどじょうをコロナ禍前の生産量まで戻すことを目指し、活動を続けていくと、今後の展望を語りました。
仙田さんは「実は、ドジョウ養殖は、皆さんが思っているよりも手軽に始められます。米作りをやめた人であればその田んぼを利用して始めることができ、将来田んぼに戻すこともできます。農地を持っていないけれど興味があるという人も、ぜひ1度ご相談ください」とドジョウ養殖の魅力について語りました。
組合では、今後も、市や関係機関と連携しながらドジョウ振興を進めていきます。

問合せ:やすぎどじょう生産組合
【電話】28-7521

■出荷までの流れ
(1)池に石灰を投入
石灰によって池の水質と土壌調整、害虫を排除する
(2)堆肥など栄養分の投入
植物性プランクトンを増やし、それを食べる動物性プランクトンを大量発生させる
(3)どじょうセンターで人工ふ化(種苗生産)
親魚を産卵させ、ふ化から2週間ほどのデリケートな時期の稚魚を管理
(4)ふ化した稚魚を各生産農家へ
・1カ月ほどは池のプランクトンを餌に成長
・少し成長すると粉末状の餌に
・さらに成長すると大きめの粒の餌に
(5)捕獲されどじょうセンターへ
大・中・小のサイズごとに分け、2日間かけて砂を抜く
(6)出荷

■ご家庭で簡単・おいしいドジョウの食べ方
やすぎどじょうは、泥臭さやクセがなく、骨が柔らかいのが特徴で、東京を中心に各地で食べられています。特によく食べられている調理方法は「唐揚げ」です。

▼ドジョウの唐揚げレシピ
▽材料(4人分)
・ドジョウ(小サイズ) 100g(小サイズ約33匹)
・日本酒(料理酒でも可) 容器に入れたドジョウが浸かる量
・市販の唐揚げ粉 100g
・サラダ油 容器に応じて適量

▽下ごしらえ(どんなドジョウ料理でも行う共通工程です)
(1)ドジョウをざるに移し、軽く水を切る
(2)蓋ができる鍋などに酒を入れ、(1)を入れたら素早く蓋を閉める(ドジョウが脱走するため)
(3)ドジョウが酔っておとなしくなるまで待つ(5~10分程度)
(4)ざるに出して水洗いする(唐揚げであれば軽く、ぬめりが気になる料理ではしっかり洗いましょう)

▽作り方
(1)調理用ポリ袋に唐揚げ粉と下ごしらえの終わったドジョウを入れる
(2)(1)を振ってドジョウ全体に唐揚げ粉をつける
(3)油を170℃~180℃くらいの温度まで熱する
(4)(3)の中に、余分な粉を払い落とした(2)を入れる
(5)キツネ色になるまで(約5分)揚げる
(6)ペーパータオルを敷いた容器に(5)を移し、油をきったら完成

やすぎどじょうを食べてみたい人は、どじょう生産組合ホームページ(本紙二次元コード)から注文できるほか、どじょうセンター(西松井町)や市内のJAしまねグリーンセンターで直接の購入も可能です。
ドジョウ料理は市内の飲食店でも取り扱っています。気になった人は観光協会ホームページ(本紙二次元コード)をご確認ください。

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