シリーズ「松江の匠(たくみ)」

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市は長年にわたり地域産業の発展に貢献された技能者を表彰しています。
令和四年度　松江市手作り産業優良技能者表彰

■No.5　山野孝弘(やまのたかひろ)
出雲民藝紙工房(八雲町)
(奨励賞受賞)
推薦団体…一般社団法人島根県物産協会

紙との出会いは、学生時に文化財に関わる学科を専攻していたことがきっかけでした。
高校卒業後に松江を離れたことで、ここにしかない風景や環境が素晴らしいものだと気付き、それらが織りなす素材としての紙に魅力を感じました。それは、これだけ良いものがあるのになぜ紙に携わる人が少ないのか?と思うほど。一方で素材だからこそ紙の魅力は気付かれにくく、紙の良さをどう広げていけば良いか日々葛藤しています。その中でも学生時に抱いた紙への思いはぶれることなく、誇りと使命感を胸に紙と向き合っています。
松江出身である工芸家・金津滋の作品を見て、『金津氏の作品は、何をとっても金津氏らしさが出ている』とのこと。出雲民藝紙でしか作れないものへのこだわりを持ち、金津氏のように自分自身を表現していきたいと技術を錬磨しています。

■No.6　山根博巳(やまねひろみ)
シェ・ブラン(奥谷町)
(奨励賞受賞)
推薦団体…松江菓子協会

料理好きの両親のもとで育ち、高校の授業で和食・洋食・製菓の基礎を学びました。特に洋菓子には、デコレーションなど自分の考えや想像を形に出来る喜びを感じ、引き込まれていきました。
市内の洋菓子屋さんを食べ歩き、特にシェ・ブランの味に惹かれたことで入社。入社当初はがむしゃらに業務に励みながら、徐々に視野も広がっていきました。後輩への指導に注力できるようになり、店頭に並ぶ商品や箱詰めした商品を見るお客様の反応も見えるようになったことがやりがいに繋がっています。
『ものづくりは作り続けることで魅力に気付くことができ、必ずやりがいが見つかる』と感じています。今日も地域ならではの素材の味を大切にし、お客様に喜ばれる商品を追求しています。

問い合わせ：まつえ産業支援センター
【電話】60-7101