シリーズ「松江の匠」

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市は長年にわたり地域産業の発展に貢献された技能者を表彰しています。
令和四年度　松江市手作り産業優良技能者表彰

■No.3　田中諭志(たなかさとし)
有限会社風流堂(矢田町)
(奨励賞受賞)
推薦団体…松江菓子協会
ものづくりに興味はあったものの和菓子にこだわりはなく、高校時の求人募集でたまたま目に留まったのが風流堂。そんな些細なきっかけで匠の道を歩みだしました。
入社当初、同じ商品でも季節によって微妙に作製工程が変わり、繊細な感覚が求められることに苦労しました。それでも商品の出来栄えを振り返り、先輩にアドバイスを求め、技を磨いていきました。その経験を基に開発当初から中心となった『シベリア』は匠の代表作。プレーンとあずきを中心としたシベリア1作目に続き、チョコのようかんをイチゴ味のスポンジで挟んだ2作目を作るなど、お客様が食べたいと思うよう意識し、探求心も忘れません。ちなみに、シベリアはある映画のワンシーンがきっかけで開発されたとのこと。些細なことでも匠の経験と感覚が発揮されています。
県内産の原料にこだわり、更なる商品開発で1人でも多くのお客様へ技を届けます。

■No.4　永田純(ながたじゅん)
有限会社永田造園(邑生町)
(奨励賞受賞)
推薦団体…松江造園協同組合
家業が造園である家庭に生まれ育ったものの、一般家庭となんら変わりのない幼少期を過ごしてきました。それでも何かに導かれるように造園関係の高校、大学へ進学。匠の礎を築きました。
卒業後、関西で造園に関わる現場作業やゼネコン、コンサルで知識やニーズの幅を広げる経験を積み、約10年前に永田造園へ入社。造園業界も『お客様ファーストの時代』が来ていると実感。「お客様のイメージを再現性高く表現する」ことを信念に、お客様と会話を重ね信頼関係の構築が重要であると考えています。
体験学習を通して中学生にも指導。公園や学校の木々も町の風景の1つと考え、公共事業にも注力しています。
新山口駅には約100メートルの壁面緑地があり、多くの人に触れる風景があります。これをヒントと捉え、匠の経験を生かし造園の魅力を伝えていきます。

問い合わせ：まつえ産業支援センター
【電話】60-7101