松江の皆さんこんにちは。

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尾原謙治(おばらけんじ)
・1958年生まれ
・母衣小学校、市立第四中学校、県立松江南高校
・同志社大学・商学部卒
・株式会社近鉄百貨店　取締役専務執行役員(本年5月退任、現在…グループ相談役)
・近畿島根経済倶楽部理事、松江観光大使、関西矢の原会副会長、近畿松江会会員
・奈良市在住

県下唯一の百貨店、一畑百貨店が来年の1月で閉店するという大変残念なニュースを聞きました。小学校の低学年までは南田町に住み、旧の母衣小学校の横を通り抜けると当時の旧一畑百貨店があり、休日は少しよそ行きの感じで連れて行ってもらったことを子ども心に覚えております。南高を卒業ののち関西の大学へ進学し、大阪にある近鉄百貨店に勤めることになりましたが、その職業観は当時の一畑百貨店と、同じく小学生の時、引越した雑賀町から初めて行った東京で見た、池袋にある「街の様に大きな西武百貨店」に起因するものと思います。
近鉄ではファッション部門の担当を歴任しましたが、世界最大の複合ターミナルビル「あべのハルカス」の開発の責任者となり、ハルカスを中心とした阿倍野・天王寺エリアの全体開発を延べ10年に渡り経験いたしました。デベロップメントの仕事に携わりエリアの魅力を再発見するマーケティングを経験したことで、改めて「ふるさと松江」の長い歴史に培われた無限大の魅力について再認識することとなりました。
宍道湖の美しい夕日と国宝松江城を中心とした濠端の住まいといった極めて日本的な街の原風景や、神話の世界からはじまり、不昧公によるお茶の文化や小泉八雲が海外へ紹介した明治日本の文化的一面、そして現代へ。何れをとっても、日本の面影を残す代表的な街といえると思います。
私の実家が残る旧市内はかつてと比べ、随分と静かなところとなりましたが、本年は何十年ぶりかで開催された「土曜夜市」ににぎわったと伺いました。わたくしもこのたび、経営の第一線を退くこととなりましたので、「ふるさと松江」の為に何かお手伝いができればと考えております。

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