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議会だより(3)

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島根県西ノ島町

◆第504回西ノ島町議会3月定例会一般質問(要約)
◇尾﨑 満 議員
・令和5年度予算編成と町政運営について
「笑顔あふれる元気な町づくり」を標榜し新町政をスタートさせたが、本町では人口減少、少子高齢化が急速に進展するなか、今後どのように町政運営に取組んでいくのか、次の3点について所見を伺う。

・質問
本町施策の最重要課題として「人口減少対策」を掲げ、まちづくりの5つの基本政策として、(1)地場産業と観光の振興、(2)安全安心な社会基盤づくり、(3)幸せを実現する生活環境づくり、(4)次代を担う人づくり、(5)新たな人の流れの創設に向けて全力で取り組むと公約した。いずれも本町にとって、欠くことのできない重要な政策である。就任後、始めての予算編成であるが、上程した「令和5年度予算の重点施策と公約実現に向けて」はどのように新予算に反映されたのか。

・回答 町長
私が公約した、基本的な5つのテーマは、いずれも本町が抱える人口減少問題につながる面を有しているものと考えている。
人口減少対策は、総合戦略に掲げられている施策をはじめ、総合振興計画に沿った取り組みが、現在、終盤を迎えている状況にある。
住民生活について不可欠な施策を継続するという考えから、これまでの施策を活かしつつ、私にとって実質的に初年度となる令和5年度の町政の運営に、あたりたいと考えている。
昨年度から始まっている大人の島留学事業による若い人材の流入は、地域に新しい風を呼び込み、良い刺激となっていると伺っており、この事業で本町に来た島体験生から特定地域づくり事業協同組合への就職を決めた方が出ていることを、大変嬉しく思っている。
地域の魅力を肌で知った方に、その方に合った仕事がマッチングできれば、交流から定住へとつなげることができるということを感じており、事業協同組合への支援や大人の島留学に加え、移住促進ツアーやUIターン者定住サポートなど、外部人材を取り込み、定着を図る事業、またそこに向けた情報発信を重点事業として取り組んで行きたい。
新たな人口減少対策等への予算付けは、既存事業の効果などを吟味しながら、新しい総合振興計画、また、総合戦略の策定の過程やご質問の後段であった、「話し合いの場」で寄せられるご意見を伺い、タイミングを見て行っていきたいと思っている。

・質問
前町長は、産業振興、社会資本整備等を積極的に進め、また、町財政の健全化にも努め、多大な実績を残した。
一方、地域の課題である人口減少には歯止めがかからず、現在、あらゆる基幹産業において人材不足が顕著な状況である。
前町政の取り組みを継承しつつ「新たな挑戦」をするとしているが、町長が目指す「まちづくり」について、具体的にどのように描いているか。

・回答 町長
「まちづくり」にかかる基本的な考え方についは、一口にお答えするのは難しい質問だが、住民の皆さんが、様々なライフステージにおいて、この町で暮らす幸せや、喜びを実感し、その幸せや喜びを町に住む者同士で、あるいは町を訪れた方とも共有できる、そう言ったことが重要だと考えている。
住民が仕事や生活、趣味や子育てなどに充実した毎日を送り、生き生きと人々が暮らす地域は、訪れた人にもまた魅力ある地域であるはずで、まさに現在の総合振興計画にある「人の集う島」につながっていくものと考えている。
そこには、いわゆるハード、ソフト両面でバランスの取れた政策が必要であろうと言うふうに思っている。
また、「まちづくり」とは、行政だけではなく、議会の皆様、住民の皆様と一体となって取り組むものであり、その総力を結集したとしても、一朝一夕で成果が表れるものではないが、所信表明で申し上げた5つのテーマ、産業の振興や社会基盤の整備、医療など生活環境の整備、人材育成、人の流れの創出など、これを重層的に展開して、「笑顔あふれる元気なまちづくり」の実現に全力を尽くして行きたいと思っている。

・質問
現在、本町の15集落は人口減少、少子高齢化に伴い、伝統、文化の維持や日常生活も含め地域ごとに様々な課題がある。
近年のコロナ禍にあって、町政懇談会も長く開催されず、町政への提言を聴く貴重な機会が少なくなっている。
今後、地域の実情を良く知り、町民との対話の機会を重ね、町政運営の協力を得る方策が重要であると考えるが所見を伺う。

・回答 町長
私自身、議員が言われたとおり、Uターン者で将来の西ノ島のあり方や今後の施策を展開していくためにも、各界各層の声を多く伺って、施策の展開につなげて行きたいと考えている。
今後は、住民グループや各種団体など、柔軟に幅広い分野で、未来の西ノ島町のために色んな提案やアイデアを収集していくことを主眼に置いた「話し合いの場」をつくって行きたいと考えている。
また、地域での意見交換の場を設けることについては、各地区の意向も踏まえて考えて行きたい。

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