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地域医療連携推進法人 雲南市・奥出雲町地域医療ネットワーク理事会・総会・評議会開催

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島根県雲南市

6月27日(火)に令和5年度理事会、定時社員総会、地域医療連携推進評議会を開催しました。令和3年6月に雲南市立病院と町立奥出雲病院で設立し今年で3年目を迎え、設立時の2病院から、この4月には「平成記念病院」と「奥出雲コスモ病院」に加入いただき、今年度から4病院で事業を推進していくことになりました。これから新たな枠組みで事業を展開していくために、事業計画の一部を見直しましたので、参加病院にとっても実りある取り組みを進めていきます。
理事会・定時社員総会では、令和4年度事業の取り組みを報告し、令和5年度の事業計画について審議され、承認されました。会議の中では、主に専門の医師や看護師などの医療職の人材確保や派遣について議論されました。

■令和4年度の主な事業
◯「医療連携推進コーディネーター※の活用」
雲南医師会などとの在宅医療の分担や業務の連携および推進等に向けて、各関係機関との連携・調整をするパイプ役となるコーディネーターを選任し、本年4月1日より活動が開始できるよう、雲南医師会や保健所の会議でコーディネーターの役割や取り組みについて説明を行い、補助金の申請に伴う協定の締結を行いました。現在、雲南市立病院から1人を選任してコーディネーター事業を行っていますが、今後は、奥出雲町から1人選出し、2人体制で活動を行いたいと考えています。

◯「職員の相互派遣」
令和4年度も引き続き雲南市立病院から町立奥出雲病院へ耳鼻科(3回/月)、産婦人科(1回/月)、内分泌代謝内科(毎週木曜日)医師を派遣しました。
町立奥出雲病院から雲南市立病院へ総合診療科医師を認知サポート支援(1、2回/月)の派遣をしました。

◯「周産期医療に機能(役割)分担」
町立奥出雲病院の分娩取り扱いの休止に伴い、その受け皿として雲南市立病院が役割を担っています。奥出雲町の妊産婦の雲南市立病院での分娩は令和2年度9件に対し、令和3年度は26件、令和4年度は36件と増加しました。

■令和5年度の主な事業計画
◯「安全かつ安心な医療提供体制を追求する」
安定的に医師の確保ができる体制や地域で求められている総合診療医を育成するための医療機関の連携・システムを構築します。また、医療職の確保や育成を参加医療機関病院間で体制を構築し、医療従事者の確保が困難な施設に対しては、職員派遣などを行います。

◯「医療従事者がやりがいをもって働くことができる職場づくりを追求する」
参加医療機関相互で職員の研修派遣が可能となる体制と特定行為修了看護師や認定看護師などの資格を有する看護師が活躍できる体制、各種研修の共同開催ができる体制を構築していきます。

◯「参加法人の安定的経営を追求する」
島根県保健医療計画および島根県地域医療構想を踏まえた機能分担・業務連携の協議を進めます。また、共同購買の仕組みづくりとして医薬品、診療材料、医療機器の共同調達の仕組みを構築していきます。

◯「地域包括システムの推進に寄与する」
地域包括システムの構築に向けて、医療連携推進コーディネーターと連携し、在宅・医療・介護連携を推進します。

評議会では、雲南保健所長の柳樂評議員より「雲南圏域医師の年齢構成」について情報提供いただき、意見交換を行いました。
今後も雲南圏域の医療機関・両市町において良質かつ適切な医療を効率的に提供できる体制を確保し住民の皆さんが安心して暮らせるまちをめざして、協議を進めていきます。
また、診療所や介護事業所との連携が重要ですので、引き続き、医療機関や介護施設などの法人参画の働き掛けを行っていきます。

※医療連携推進コーディネーター…医師会などに在宅医療の供給についての検討や病院・行政等との各種調整を行う人材

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