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自治体の皆さまへ

「水中運動療法ってご存知ですか?」

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島根県雲南市

◎リハビリテーション技術科 理学療法士
・影山哲士(かげやまてつし)
・熱田翔平(あつたしょうへい)

水中運動療法というのは、読んで字のごとく水の中で運動を行うことを言います。
水の中で運動を行うことで、通常の運動では得られにくい効果があります。それは、「浮力」、「圧力」、「抗力」の3つの力です。この3つの効果により、病院でのリハビリでは得られにくい効果が狙えます。少しだけそれぞれの効果について説明します。

■「浮力」
関節への負担を減らす効果が狙えます。膝痛をはじめとする関節痛で思うように運動ができないという方には嬉しい効果ですね。

■「圧力」
水圧により血流を良くする効果が狙えます。足がむくみやすいというような方には嬉しい効果ではないでしょうか。また、腹部や胸部への圧力により腹式呼吸を促し心肺機能を高める効果も狙えます。

■「抗力」
水圧のかかる中で体を動かすので適度な抗力が発生します。これにより筋肉に適度な負荷をかけることとなり、筋力向上が狙えます。

実は何十年も前から、医学雑誌でも水中運動についての効果が報告されています。その多くが「3ヵ月〜6ヵ月間、週2回の水中運動を行う」ことで、下肢の筋力向上や柔軟性の向上、血圧改善、体脂肪減少など、体にとってさまざまな好影響があるとのことです。

ただ、水中運動も注意点があります。特に高血圧症の方はプールの効果に体が慣れるまでは一時的に血圧上昇を引き起こすことがあります。
「健康のためにプールで運動してみよう」と少しでも思っていただいた方はプールの施設職員や、かかりつけ医に一度相談されるとより安心です。

当院の理学療法士が、毎週木曜日の午後から、加茂B and G海洋センターラソンテでの水中リハ教室を担当しています。興味のある方はぜひラソンテに問い合わせください。
【電話】0854-49-7100

問い合わせ先:雲南市立病院リハビリテーション技術科
【電話(代表)】0854-47-7500

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