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文化財

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愛媛県大洲市

成能(なるのう)村農民27人 同志郷約(きょうやく)の地
大洲市指定史跡
成福寺(じょうふくじ)

江戸時代の中頃、陽明学者の川田雄琴(ゆうきん)(1684-1760)は大洲藩主や藩士に講義を行う一方で、藩内を巡回して庶民にも分かりやすく陽明学の教えを広めました。その雄琴の話に触発された成能村の農民27人は、自主的に自分たちにでもできることを話し合い、覚書を作って守ることを誓いました。
元文5(1740)年頃に作られたこの覚書の内容は11か条からなり、農業に励むこと、博打(ばくち)をしないこと、互いに助け合うこと、などが記されています。
当時、庶民が集会を開いたり団体で行動することは禁止されていましたが、藩はその内容に感心し、一切の罰を与えませんでした。
大洲藩内でこのような覚書が作られたところは他になく、農民の優れた行いを伝える地といえます。
(昭和60年9月26日指定)

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