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【SDGs通信】官民共創による取組で持続可能な自然環境保全の体制を構築

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新潟県妙高市

(15.陸の豊かさも守ろう)

市は、平成28年から気候の変化などに応じた火打山の環境の現状把握を進めています。そして、国指定の特別天然記念物であるライチョウが30羽程度の群れで生息していることやエサとなる植物が減っていることが分かりました。そこで令和元年度からライチョウの保護や増殖を目的に、大規模なライチョウ生息地の環境改善事業を環境省やボランティア団体の環境サポーターズと協働して実施しています。

■日本最北限、火打山のライチョウの保護活動官民共創の意識で「国立公園妙高の鳥」を守る
火打山のライチョウは、小さい群れであることから急な環境変化で絶滅してしまうおそれがあり、近年の地球温暖化はそのライチョウの生息環境に大きく影響しています。
標高2200メートルを超える火打山の高山帯で背の高い植物が増え、ライチョウのエサとなる背の低い植物が減っています。また、ライチョウを食べる動物が山の高いところまで来ていて、数が増えている状況です。近年、シカなどが増えていて、植物を食べつくしてしまう食害も心配されています。
このような厳しい環境の中、ライチョウを含む火打山のたいせつな自然環境を次の世代へ引き継ぐため、ライチョウの生息環境を守る活動を実施しています。
今回は、いくつかあるうちのライチョウ生息地の環境改善事業を紹介します。具体的な内容は、背の高い植物を刈り取り、背の低いライチョウのエサを増やす活動です。
今年は8月23日~25日の2泊3日で開催し、ボランティアを含む延べ約50人が山小屋に泊まり込みで活動しました。
ボランティアは地元妙高をはじめ、遠くは九州からも参加。令和元年からの活動の成果でライチョウのエサは増えていて、刈り取り範囲も広がっています。
この活動には、専門的な植生の調査費や作業のための資材費などがかかりますが、クラウドファンディングや登山者からの寄附で成り立っています。
この事業をはじめ、さまざまな活動で社会、経済、環境の3側面から持続可能な自然環境の保全体制の構築を目指しています。引き続き、皆さんのご支援をよろしくお願いします。
生命地域妙高環境会議ホームページは、本紙またはPDF版掲載の二次元コードよりご覧ください。

■10月は市独自の「サステナブル重点期間(SDGs取組強化月間)」
(17.パートナーシップで目標を達成しよう)

○「サステナブル重点期間」で普及啓発を促進して持続可能なまちに
市SDGs普及啓発実行委員会では、SDGs未来都市の責務として「妙高市人と地球が笑顔になるSDGs推進条例」及び「妙高市SDGs推進実行計画」に基づき、地域課題の解決に貢献することとしています。そのため、ゼロカーボンやゼロウェイストを中心としたSDGsのゴールに向け、全市民の更なる実践の輪の拡大を図るとともに官民共創による新たな価値の創造に取り組みます。
また、市民一人ひとりの小さな毎日の積み重ねこそが、SDGsの更なる浸透や行動変容につながっていくと考え、SDGsに対して当事者意識をもって実践するように呼び掛けています。
実行委員会が発案した「サステナブル重点期間」を10月の1か月間と定め、自主的・自発的な取組を推進します。そして、既存のイベントや講演会などをSDGsの取組と関連づけて重点的に開催することで、実践の輪が拡大し、市民・事業者・教育現場などの意識が高まることを目指します。

○サステナブル重点期間の主な取組内容(実行委員による取組)
学校の学習成果発表会などにおいてSDGs学習のまとめを展示・発表、国立妙高青少年自然の家の館内を歩いてSDGsについて学ぶイベント(10月8日)の開催、SNSやラジオなど広報媒体でのPR強化などを予定しています。

■SDGs普及啓発ウェビナーを開催~テーマは「経済」~
(8.働きがいも経済成長も)
(9.産業と技術革新の基盤をつくろう)
(11.住み続けられるまちづくりを)

○サステナブル重点期間を記念したハイブリッド型講演会を開催します!!
市SDGs普及啓発実行委員会では、SDGs視点での講演会を下記のとおり開催します。目的は、事業所などが持続可能なまちづくりを担うために、利益追求と社会貢献を両立し、地域や社会の課題解決を図ること。事業所などのかただけではなく、一般の皆さんも参加できます。ぜひご来場ください。
日時:10月25日(水)14時~ ※質疑応答含め90分程度
会場:妙高市役所1階 コラボホール
演題:「Giveの精神で世界を変える ~安心・安全な豊かさを次世代に残すために~」
講師:東邦産業(株)代表取締役社長 五十嵐 悠介 氏
[講師プロフィール]
1981年生まれ。新潟県出身。早稲田大学卒業後、一部上場メーカーで勤務。うち2年間は中国北京に駐在。退職後、新潟市で家業である東邦産業(株)代表取締役に就任。SDGs推進コンサルタントとして、年間20件以上の研修講師、講演活動を実施。地元のラジオ番組に不定期出演をしているほか、新潟市でSDGs推進を目的とする一般社団法人の共同代表を務め、SDGsを軸とした就活イベントの企画・運営などにも取り組む。
その他:参加費無料・要申込(会場定員50人、オンライン定員100人)※申し込みは10月20日(金)までに電話(下記宛て)または申込フォーム(本紙またはPDF版に掲載の二次元コードをご利用ください)からお願いします

問合せ:環境生活課 SDGs推進室(実行委員会事務局)
【電話】74-0033

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