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自治体の皆さまへ

【特集】認知症 私にできること 出会える機会は、すぐそこに(6)

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[本の街 千代田区だからこそ]
■ほっこり学ぶ認知症
千代田図書館の蔵書のなかから、認知症との出会いがほっこり学べる一冊を紹介します。その名も「ぼけ日和(びより)」。
マンガで始まりマンガで終わる本書は、多世代で共有でき、読後もみんなで認知症について話せる、温かな入門書です。

特集に合わせ、図書館に10冊を用意しました。
機会があれば、ぜひ一読ください。

「そうじゃな、そうじゃな、それでいいんじゃな。」
こんな本に出会えると、少しそうなれる。

「そうか!それで良かったのかあ!」
こんな本に出会えると、少しそれがわかる。

◇「ぼけ日和」
認知症専門医の長谷川嘉哉氏の実話をもとに、3つの家族の視点を通じて認知症患者の日常を矢部太郎さんが、ほっこりしたタッチでていねいに描いています。認知症の症状の進行具合を、四季(春・夏・秋・冬)に分けており、それぞれの時期にどんな変化が起こり、介護者はどう対応すればよいかがわかる構成です。

◇千代田区の皆さんへ
矢部太郎氏
1977年生まれ。芸人・マンガ家。舞台やドラマ、映画で俳優としても活躍している。初めて描いた漫画『大家さんと僕』(新潮社)で第22回手塚治虫文化賞短編賞を受賞。

『マンガぼけ日和』の原案となる長谷川先生の『ぼけ日和』の装画を描かせもらっていたので、「その時の絵が好評だったのかな!ほほほ!」と嬉しい気持ちで描きました。
長谷川先生の本を読んで、認知症や老いに対して不安な気持ちが少し軽くなる思いがあって、大人から子どもまでたくさんの人に読んでもらえたら嬉しいと思いました。専門的な知識も介護の経験もない中で描いていく手掛かりとなったのは、長谷川先生の「認知症の原因の最も大きなものは老い、老化の一貫」という言葉でした。特別なことでなく、誰もが年をとっていく、そしていつか亡くなる。その中で起きることだと思うことから、自分ごととしてスタートしました。
病気の知識を持つことの大事さも感じました。認知症は不安で怖くて、考えたくないと思ってしまうところがあるかもしれないけれど、知ることで少しでも気持ちが楽になったらと思います。
先生のところに行った時に、ケアマネジャーさんから聞いたのは、ある三人兄弟のお母さんは、息子さんだと言って、寝る時にぬいぐるみ3体と寝るというお話しでした。昔のように息子さん達と寝ているのでしょうか。どんな世界が見えているのか、うまく言えないのですが、本当かウソかよりも大事なことがある気がしました。
飛行機が車輪を出してスピードを落としてふわっとソフトランディングするように、人生も着地できたらなと思います。介護に携わる方は本当に大変で厳しいことが多いと思います。そんな中でも少しずつでも読めるようにやさしい漫画にできたらと思って描きました。
お笑いを始めたのは、同級生だった相方に誘われたからですし、機会の積み重ねで今があるような気もします。僕も誰かにそんな良い「機会」を差し上げられたらと思います。

■はじめての相談
心配ごとや不安があるなら、一緒に考えていきます。小さなことでも気軽にご相談ください。
◇相談先
・高齢者あんしんセンター麹町【電話】03-3265-6141(月曜〜土曜9時~18時)
・高齢者あんしんセンター神田【電話】03-5297-2255(月曜〜土曜9時~18時)
・かがやきプラザ相談センター【電話】03-3265-1165(24時間対応)

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