文字サイズ
自治体の皆さまへ

令和5年 第2回 人吉市議会定例会 施政方針(6)

8/52

熊本県人吉市

〇組織別 健康福祉部関連
▽子ども医療費を18歳まで無償に
子育て支援関係ですが、子どもの育成に相当な経費がかかる現代の子育て世帯の支援にはさらなる充実が求められていて、本市の取り組みも一部見直しが必要であると認識しているところです。中でも、子ども医療費無償化は、以前から拡充を望む声を多く頂いていて、これまでも慎重に検討を重ね、段階的に制度の充実を図ってきましたが、現代社会の情勢なども踏まえ、さらには県内各市、近隣町村との格差をなくすためにも、制度を見直す必要があると強く感じています。このようなことから、今回、無償化の対象となる児童の年齢を、現行の「15歳まで」から「18歳まで」に引き上げ、子育て世帯の負担を軽減し適切な保健・医療・福祉を提供することで、子育て世帯の支援につなげていきます。
 
▽子育ての相談・支援体制充実図る
出産・子育て応援交付金事業関係ですが、国では出産・子育てについての交付金制度を新たに創設していて、本市でも、子育て世代包括支援センターでのこれまでの取り組みに加え、妊娠期から出産・子育てまで一貫した相談体制の確立と伴走型相談支援の充実を図るとともに、出産・子育て応援給付金の支給など、安心して出産・子育てができる環境を整えていきます。
さらには、経済的な支援に加え、家庭や子どもを取り巻く環境の変化に対応するため、本市の子育て世代包括支援センターと子ども家庭総合支援拠点を一体化した「こども家庭センター」について、令和6年度中の設立を目指し準備を進めていきます。
 
▽手話言語等条例を制定
障がい者福祉関係ですが、全ての市民が障がいの有無によって分け隔てられることなく、お互いの人格と個性を尊重しながら、安心して暮らすことのできる社会の実現は、必ず成し遂げなければならないものです。本市でも、市の責務と市民・事業所の役割などを明記した「人吉市手話言語の普及及び障がいの特性に応じたコミュニケーション手段の利用の促進に関する条例」を制定し、障がい者支援のさらなる充実を図るため、さまざまな施策を推進していきます。
 
▽高齢者の生きがいある安全安心な暮らしに向けて
高齢者福祉関係ですが、介護保険事業計画・高齢者福祉計画の第8期計画を令和2年度に策定し、医療・介護が連携したサービス基盤の整備や介護人材の確保に加え、地域で共に暮らす人と人が支え合う自助・互助の関係を構築し、持続可能な介護保険制度となるよう、地域包括ケアシステムの深化・推進に努めています。
 
▽地域包括支援センター業務を市社会福祉協議会に委託
高齢者の皆さまが可能な限り住み慣れた地域で自立した生活を送るための支援を包括的に提供する地域包括支援センター業務については、令和2年度から人吉市社会福祉協議会に委託しています。その初年度の令和2年7月に豪雨災害が起こり、要支援者の安否確認や避難所での相談対応、介護サービスの調整など、発災直後から迅速な支援活動を行っていただいています。
また、介護や健康、権利擁護などの各種相談に社会福祉士などの専門職が対応する総合相談窓口や、認知症の疑いなど早い段階で積極的に関わっていく「認知症初期集中支援チーム」の活動など、高齢者支援に努めていただいているところです。
 
▽ころばん体操や脳いきいき教室で元気に長生き
介護予防関係ですが、各地域の高齢者の身近なところでデイサロンを実施しています。また、高齢者の介護予防のために必要な運動・脳トレの体操をバランスよく取り入れた「人吉ころばん体操」の普及を通じて、住民主体の集いの場づくりに取り組む団体の支援を行っています。
全国的にも認知症高齢者が増加していることから、認知症の早期発見、早期対応、予防にも取り組んでいて、令和3年度からの新たな取り組みとして、脳いきいきサポーターの養成講座や脳いきいき教室を開催しています。特に、脳いきいき教室では、受講の前後で認知機能や短期記憶力、計算処理力が伸びるなどの効果が得られていることから、介護予防の取り組みと併せて、認知症予防にも取り組んでいきます。
 
▽自分の健康を自分で守るため
市民の健康増進関係ですが、自らの健康状態をしっかりと把握していただくための取り組みとして、市民健診などさまざまな施策を実施しています。
また、市民の健康づくりを推進するため、第3期人吉市健康増進計画・食育推進計画に基づき各施策を進めていて、令和5年度に第3期計画が最終年度を迎えることから、生活習慣病予防や重症化予防対策などを進めながら改訂作業に取り組みます。

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU