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自治体の皆さまへ

令和5年 第2回 人吉市議会定例会 施政方針(7)

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熊本県人吉市

〇組織別 経済部関連
▽地域農業の将来について計画策定進む
農政関係ですが、人・農地プランについては、令和4年度、新たに大畑・大畑麓地区と上・下田代地区の2地区で計画を作成し、作成済みの14地区と合わせ、市内18地区のうち16地区の計画を策定しました。農業従事者の高齢化や担い手不足、耕作放棄地の増加といった問題は年々厳しさを増していることから、今後も市全域での農業振興策の在り方を検討していきます。
 
▽農地整備で生産性の高い農業経営へ
団体営農業農村整備事業については、令和元年度から実施してきた下戸越地区用排水路改修整備が令和3年度に完了し、令和4年度は赤池水無地区頭首工ゲート設置工事を実施しています。
県営上原田地区土地改良事業については、令和3年度、土地改良事業参加者へ水の意向調査を実施するとともに受益面積を確定し、事業計画変更に伴う関係機関との協議を行っています。令和4年度中には土地改良法手続きに伴う事業参加者への同意徴収が完了しますので、令和5年度からの事業実施に向け、県営土地改良事業の申請手続きを進めていきます。
 
▽利用広がる「きじうまコイン」
地域デジタル通貨「きじうまコイン(きじコ)」ですが、プレミアムポイント事業などの取り組みにより、きじコアプリのダウンロード件数も順調に伸びていて、現在、約1万2千人に利用いただいています。加盟店舗数も目標としていた100店舗を超え、利用しやすい環境が整ってきました。今後は市役所の手数料などの支払いにも利用できるよう準備を進めていて、同コインのさらなる利便性の向上に努めていきます。
 
▽ふるさと納税での支援に感謝
ふるさと納税関係ですが、令和4年度は2月19日現在で1万7463件、3億8229万円の寄付を頂いています。件数、寄付額ともに令和3年度より減少していますが、豪雨災害前と比較すると一定の水準を保つ結果となりました。
企業版ふるさと納税は、令和4年度は合わせて10社から、合計390万円の寄付を頂きました。寄付いただきました個人、企業の皆さまに心から感謝を申し上げますとともに、支援いただいた施策を着実に進めていきます。
 
▽新たな船出を切った球磨川くだり
球磨川くだり関係ですが、豪雨災害で被災した発船場は、発災から1年となる令和3年7月、「HASSENBAHITOYOSHIKUMAGAWA」としてリニューアルされ、新たな船出を切られました。本市としても、被害を受けた備品の再取得やリバーアクティビティに対する割引補助など、同社の早期復活に向け支援を継続してきたところです。
 
▽DМО登録目指す観光地域づくり協議会
広域観光に関する取り組みですが、人吉球磨観光地域づくり協議会は、令和3年6月の一般社団法人への移行後、さらなる広域観光への取り組み強化のため、候補DMO(観光地域づくり候補法人)への申請を行っていて、昨年3月に国から認定登録を受けています。今後は、地域連携DMO(観光地域づくり法人)の3年以内の登録を目指し、人吉球磨地域が一体となって取り組みを進めていきます。
 
▽企業進出による仕事や雇用の創出に期待
企業誘致関係ですが、令和3年1月には、本市に本社を置く高橋酒造株式会社と旧田野小学校跡地等の利活用に関する覚書を締結しました。今年1月には、旧田野小学校の校舎や体育館を活用し、ウイスキー製造施設や見学施設などの地域交流施設の整備計画について発表されています。
昨年6月には、上益城郡山都町に本社を置くヒノキ専門の製材業、株式会社ランバーやまとと、人吉中核工業用地への進出に関する協定を締結しました。ヒノキを活用した本地域産材のブランド化や新産業創出などの波及効果、そして新たな雇用の場の創出も見込まれることから、本地域の林業全体の振興にも大きく貢献されることを望みます。
さらに東京や大阪のIT企業の進出についても協定を締結していて、本地域での仕事の創出、雇用の創出につながっていくことを期待します。
 
▽「くまりば」拠点に人や企業集まる
人吉市まち・ひと・しごと総合交流館「くまりば」は平成30年7月にプレオープンし、令和元年7月には、1階にコワーキングスペースを開設しています。令和2年3月には、1階に会議室、2階にサテライトオフィスやシェアオフィスを整備しています。同年7月に発生した豪雨災害では施設が被災しましたが、多数の災害ボランティアの皆さまに復旧作業などに協力いただき、発災から7カ月後の令和3年2月には再開を果たしました。
再開後は、工事を中断していたレンタルキッチンや簡易宿泊施設の整備も完了。また、サテライトオフィスは4部屋全てに入居いただき、シェアオフィスも6ブースが埋まるなど、順調に利用いただいています。このように、人が人を呼び、企業が企業を呼ぶ好循環が生まれていますので、復活の要望が多い温泉の復旧と併せて、地域に元気と活力を与える施設となることを期待します。
 
▽専用サイトやイベントで本市への移住定住をPR
移住定住関係ですが、専用ポータルサイト「人よしライフ」を活用し、本市への移住定住に関する情報提供を継続的に行っています。令和4年度は、東京や福岡などの都市圏で開催された移住関連イベントやオンラインの移住マッチングイベントに参加し、移住定住に関心がある人へのPRを行うなど積極的に活動を行いました。

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