1 身近な話題から
以前、新聞に次のような内容の投稿(電話)がありました。
「ある温泉で、5歳くらいの男の子がピンク色のドライヤーを使っていると、2、3人の女性が『男の子なのに、ピンク?』と声をかけられました。その子の若いお母さんは急いでその子を連れて出ていかれ、性別で色を決めつけてしまうことに疑問を抱いた」という内容でした。このような場面、みなさんの身近にはないでしょうか。
2「・・らしさ」の問題
私たちは当たり前のように、男は「男らしく」、女は「女らしく」と口にしますが、十人十色と言われるように、一人一人顔かたちも違えば、体格も考え方も性格も違います。「男らしさ」「女らしさ」と一括りにして捉えるのではなく、「その人らしさ」と考えることも大切なのかもしれません。一つの固定観念に固執し、自分の考え方だけが正しいと思うことは、他者との間に摩擦を生むことになったり、偏見の元になったりするのではないでしょうか。
何でもかんでも時代の変化にあわせて行きましょうと言うつもりはありませんが、時代が変わると共に、社会の考え方も少しずつ変化していきます。その変化は決して悪いことではありません。その変化をしっかり捉えたうえで、自分の考え方や見方はどうだろうか、と常に自分を検証する姿勢が大事だと思います。もちろん、私自身も含めての話です。
※「ジェンダーレス」とは、社会的・文化的な男女の差がない、またはないことを目指す考え方のことです。
問合せ:社会教育課 地域人権教育指導員
【電話】0968・86・2022
<この記事についてアンケートにご協力ください。>