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自治体の皆さまへ

【特集】一歩先行く、宇城市の防災(2)

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熊本県宇城市

■地域防災力向上を目指す防災士アドバイザー
◆防災士アドバイザーとは
自治会や自主防災組織への派遣など、防災士の地域活動を促し、防災に関する適切な知識や経験を持った県内に住む防災士のことです。主に地域防災計画やマイタイムラインの作成指導や助言、地域の防災訓練の実施支援などを行っています。

▽避難所運営をシミュレーション
4月には、8人の防災士アドバイザーが集まり、避難所を運営するケースを想定した静岡県発の避難所運営ゲーム(HUG(ハグ))を実施。避難者に見立てた250枚のカードを部屋割り、炊き出し、仮設トイレの設置などを話し合いながら学ぶことができます。アドバイザーたちは、このように得た知識を地区の自主防災組織の指導に生かしています。

◆松橋町大野区の自主防災組織に所属する防災士アドバイザーにお話を聞きました
(小田光雄(みつお)さん、区長・上山和博(かずひろ)さん、川田良行(よしゆき)さん)
▽防災意識の向上のために
私たちは「市民が逃げ遅れないよう、助かるように」を常に目標としています。
一人一人の防災意識を高めようとしても、ただ講義をするだけでは自分事として考えてくれないことも。そこで現地に行って消火栓の場所を一緒に確認しホースをつなげて放水したり、水害のときにはどこまで水位が上がるか確かめています。
実際に行動し、体験することで一人一人の記憶に残り、防災意識の向上になると考えて活動をしています。

◆消防署、自主防災組織と協力して地域防災力を高める活動をしています
5月14日に大野区自主防災組織が防災士アドバイザーと消防団、消防署を交えて放水訓練や消火栓の確認、災害時の水位の確認を行いました。

◆アドバイザーたちは研修・勉強も欠かしません
5月12日に熊本地方気象台の予報官を講師に迎え、研修。天気図、キキクル(危険度分布)、土壌雨量指数の見方を学び、市民が災害が起こる前に早めに備えてもらうのが狙いです。

▽講師に聞く 防災士アドバイザーの役割
(熊本地方気象台予報官 沖吉久司(ひさし)さん)
出前講座では、たくさんの質問が上がり、宇城市の人たちの防災意識の高さを感じました。
今はスマートフォンなどの電子機器が普及し、知りたい情報を能動的に取ることができる時代。地域の防災は、気象情報の収集など、一人一人の防災意識を高めることが重要です。
防災士アドバイザーは、防災の面での地域のリーダー的存在。私たち気象台の職員だけでは、全ての市民の皆さんに防災知識を伝えることはできません。防災士アドバイザーは私たちが伝えることのできない市民の皆さんへ防災の知識を伝えるというとても大事な役割を担っていると思います。

■熊本県防災士アドバイザーを募集します
対象:県内に居住する防災士で自身の経験や知識を生かし防災士アドバイザーの取り組みを実践できる人

問合せ:危機管理防災課
【電話】096-333-2112

■自主防災組織の活動を支援します
対象:発電機、ヘルメットなどの防災に必要な資機材
補助額限度:5万円(千円未満の端数切り捨て)
申請方法:見積書と申請書を防災消防課へ提出
※自主防災組織結成時に1回のみ申請可能。

問合せ:防災消防課
【電話】32-1766

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