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自治体の皆さまへ

郷の記憶をたどる

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熊本県宇城市

私たちが暮らす宇城市の郷土にまつわるさまざまな文化の魅力を発信します

■探検!小川宿(じゅく)
今回は、江戸時代の小川町について紹介します。
熊本藩は、幕府が行った参勤交代のルートにある街道沿いの17の町を、休憩や宿泊に使用する宿場町に指定。商業形態を定めて整備しました。その一つに、「小川宿」として現在の小川町商店街一帯が含まれていました。
小川宿は、八代海に流れる砂川の右岸に位置し、室町時代末期から海産物を中心とした経済活動の集散地として繁栄。宿場町として指定されたことでさらに発展し、現在まで続く商店街の基礎となりました。
小川宿には、江戸時代の熊本独自の行政単位である「手永(てなが)」(小川宿周辺は河江手永、現在の松橋町と小川町に相当)の会所(かいしょ)(役所)や、藩主細川家の宿泊・休憩所である御茶屋(おちゃや)などの重要な施設が置かれ、江戸時代末期には篤姫(あつひめ)が薩摩藩から将軍に輿(こし)入れするときに宿泊した記録も残されています。
小川町商店街一帯には、現在も江戸時代末期から明治時代に建築された町家が多く残されています。特に、メイン通りの上町(かんまち)通り沿いには、複数の町家が軒を連ねていますが、平成28年熊本地震ではその多くが大きな被害を受け、解体を余儀なくされました。
その中で、町家の所有者や建築士が尽力し、県の復興基金などを活用して8軒14棟の建物が復旧され、そのうち3軒9棟が、現在までに国の登録有形文化財に登録されています。

■郷土資料館
企画展準備のため 臨時休館します
日程:8月14日(月)~9月4日(月)

◇引き継がれる思
い登録有形文化財の一つ「旧岩﨑家住宅(塩屋)」は、小川町在住の女性グループ「風の会」によって平成13 年に「風の館塩屋」として開館。以来、約20 200年に渡り文化交流拠点、また、憩いの場として親しまれてきました。しかし、コロナ禍や団体の高齢化から塩屋の管理が困難に。
そこで、以前から商店街で活動していた大池早代(さよ)さん、川村侑未(ゆみ)さん、坂田純一(じゅんいち)さんの3人が(一社)kite(カイト)を設立。令和4年から塩屋の新しい運営管理者となり、レンタルスペースとしての貸し出しやイベントの開催などを行っています。
江戸時代の風を感じることのできる小川宿。散歩がてら、出掛けてみませんか。

「魅力的な町家を活用して、地域の歴史や文化をみんなで楽しむ雰囲気を作っていきたいです」

■イベント開催
◇地域の歴史を再発見!町家探訪ツアー(in 宇城小川)
国登録有形文化財の新麹屋、塩屋、若城金物店を巡り、まち歩きをします。
日時:8月13日(日)9時~11時30分
場所:小川町商店街
参加費:500円(建物維持修繕協力金含む)
※中学生以下無料
対象:小学生以上
定員:30人
申込方法:氏名、参加人数、電話番号を、メールまたは電話
申込期限:8月11日(金)18時
※希望者には塩屋御膳の昼食付き(事前予約制、別途1,000円)

問い合わせ:坂田
【電話】090-9725-5715
【E-mail】info@kite-ogawa.org

問い合わせ:文化スポーツ課
【電話】32-1954

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