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自治体の皆さまへ

[特集]みんなで育む こどもまんなかのまち・宇城へ (2)

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熊本県宇城市

たまには「楽」してみませんか

■子ども・地域食堂
非営利公益市民活動団体「うきのわ」糸山 公照(こうしょう)さん(47)

市内には地域や子どもたちの食を見守る5カ所の食堂があります。その1つ、豊野町でテンプル食堂を運営するのが、地域団体「うきのわ」の糸山さんです。

◆孤立を生まないために
糸山さんが、東日本大震災の被災地からの移住者と地域住民を結び付けるために創設したのが「うきのわ」。そのイベントの一つが、お互いさま食堂という名前で始めた子ども食堂でした。コロナ禍を経て、今年からテンプル食堂に名前を変えて本格的に実施しています。
「この食堂は、ひとり親だから貧困だからじゃなく、誰でも参加できるのが特徴。何よりも社会的孤立がまずいんです。檀家(だんか)回りでさまざまなところに出向くと、復興住宅に住む人や一人暮らしの人も多い。そんな人たちに今度やるからおいでよと声を掛けたりしています。」

◆家庭に笑顔を生む食堂
糸山さん自身もひとり親。「親にとっては一食浮くだけでもいい。あまり食べていない子は好きな食べ物を聞いても〝ない〟と答える子が多いんです。パンや弁当といった出来合いのものばかり食べますし、1人で食べてもおいしくない。教えてくれる人もいないから作り方も分かりません。」と話します。
5月には母の日とこどもの日に合わせたイベントを開催。子どもには子ども向けの粗品を、母親には化粧品をプレゼントしました。糸山さんはあるひとり親のお母さんの言葉が忘れられないそう。「こどもの日って普段お祝いは子どものみ。私にまでプレゼントがあるのは本当にうれしかった。」と。
「お母さんが元気で笑顔なのが、家庭には一番いい。子どもが安心しますから。夏祭りでも親が楽しむ姿を見せると子どもも無邪気にはしゃぐことができます。だからやっぱり家庭には余裕が大事。そのためにさまざまな催しをしているんです。」
みんなで食べる食事と楽しめるイベントを通して、糸山さんは子育て家庭を支えています。

◆まごころ食堂に参加した 村山さん一家
▽外食が増える生活で助かる存在
近所の人が「あるよー」と教えてくれて家族みんなで参加しました。安い上に、栄養があっておいしいのはうれしいですね。平日の夜は忙しいので外食がメイン。休みの日は1日2食外食になることも。仕事も家庭もある中、楽ができるのは本当に助かります。

◆市内の子ども・地域食堂
問合せ:
・まごころ食堂…うき真心の会【電話】070-8413-2060
・テンプル食堂くまもと…糸山【電話】090-4865-8476
・灯あかりおてらでごはん寺子屋…能令【電話】43-0443
・松合食品子ども食堂…松合食品【電話】42-2212
・子ども地域食堂えがお…川本【電話】42-2155

■他にも使えるサービス
◆一時預かり(一時保育)
保育所に通園していなくても、保護者が仕事や病気などで一時的に保育が必要な時に利用できる制度。費用や受け入れ時間、申し込みなどは各施設まで。

◆トワイライトステイ・ショートステイ
▽トワイライトステイ(日帰り)
仕事などで保護者が平日夜間や休日に育児できないとき

▽ショートステイ(7日以内の宿泊)
疾病や出産などで保護者が一時的に育児できないとき

※利用するには、事前に相談・登録のほか、利用料がかかります。まずは、市こどもセンター(【電話】33-1118)に相談を。

■市ではこんな支援があります
◆[もう使ってる?]宇城市母子・子育て支援アプリ Uki星(ウキボシ)
▽地域の子育て情報が届く

▽妊娠中からの子どもの発育曲線を確認できる

▽妊婦や乳幼児の健診の記録を確認できる

▽成長の記録を付けながら家族と共有できる
寝返りやハイハイ、誕生日など、子どもの成長に関するイベントを、写真やイラストで残すことができます。
離れた家族に共有することもできるので、一緒に子どもの成長を見守れます。

▽定期的な予防接種の管理ができる
子どもの生年月日や接種履歴から適切な予防接種の時期を自動的に算出。
接種予定日が近付くと事前にプッシュ通知が届くので、忙しい毎日でも予定日を忘れず安心です。

◆[利用者voice]ボディートーク
森 友美(ともみ)さん(34)・保貴(ほたか)さん(4カ月)

▽リラックスと息抜きの時間に
子育てで緊張する腰や肩の力の抜き方を学び、体をほぐしてもらえるこの講座。子どもが泣き出しても、ボディートークのリーダーさんが見てくれて、1時間安心してリラックスできます。
私自身、転勤族で3人目のこの子は宇城市で出産したのですが、こんな講座があるのはここが初めて。夫は勤務時間が不規則な上、互いの実家も近くはないので、1人で子ども3人の世話をするときは、カリカリすることも。お風呂に漬かるときなど、思い出したときに学んだやり方を実践し、楽しみながら子育てができています。

◆[利用者voice]産後ケア
松永 慶子(けいこ)さん(31)・崇汰(そうた)さん(3カ月)

▽しんどい気持ちが楽になりました
私は妊娠中から、重度の座骨(ざこつ)神経痛で、出産のときもそっちの方が痛かったほど。ケア施設のたけ助産院は、筋トレや自分でできる緩和方法を教えてくれました。通所後1・2日間はだいぶ楽でした。産後1カ月は母親になった不安や眠さと痛みでだいぶしんどくて。助産院の先生もとても心配して深夜でも相談に乗ってくれたんです。誰にも言えなかったことをいろいろ話せたから心が安定したと思います。
子どもは向き癖があったので、頭の形に影響が出ないよう「おひなまき」も教えてもらいました。

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