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自治体の皆さまへ

令和5年度 施政方針(2)

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熊本県球磨村

◆(2)村を支える産業の再生と新たな雇用の創出
○「にぎわい」球磨川と共有する村の自然を活かした観光むらづくり
「球磨川と共生する村の自然を活かした観光むらづくり」については、昨年に第1回を開催して好評を得ました「球磨村リバイバルトレイル大会」を令和5年度も実施するとともに、地域のにぎわいづくりに向けた話し合いを継続し、村外に向けても、復旧・復興の状況と併せて村の魅力を発信する動画を制作していきます。
また、昨年秋に開催しました「くまむら復興祭」については、開催方法を精査したうえで、これからも復興の機運を高めるイベントとして実施していきます。
次に「村の顔となる観光産業の再生」については、新型コロナウイルス感染症が5月から5類感染症に移行することに伴い、球泉洞やラフティング事業者などの関連団体と連携して観光振興を進めていきます。
また、一勝地温泉かわせみについては、指定管理者制度を活用して民間の企画・アイデアを活かすことで、多様化する住民ニーズに対応しつつ、建築後28年が経過した建物の大規模な改修を行うことで、村の観光交流の拠点施設、ひいては村の復興シンボルとなるように発展させていきます。

○「なりわい」山の暮らしと農林業・商工業の生業再生
「山の暮らしと農林業・商工業の生業再生」については、基盤となる農道、農地、農業用施設、林道、作業道などにおける災害復旧の早期の完了を目指すとともに、生業の活力回復や雇用の確保、村の持続的な発展に向けた生産基盤の復旧やスマート農林業の導入検討による地域産業の再建を支援していきます。
また、農作物への被害が増加している有害鳥獣の捕獲補助を継続するとともに、ジビエを活用した特産品の開発、販売にも地域おこし協力隊制度を活用し、事業を展開していきます。
「商工業の再生と振興」についても、持続可能な「活力ある地域づくり」のために、商工会などと連携を図りながら、事業者支援を行っていきます。

◆(3)災害に強く、安全に安心して暮らせる新たな球磨村の創造
○「そなえ」災害に強いむらづくりに向けた復旧と備え
「災害に強く、安全に安心して暮らせる新たな球磨村の創造」については、「道路、橋梁等インフラの早期復旧」に向け、国や県と連携して、幹線道路や橋梁の早期復旧とともに、村道の災害復旧工事も進めていきます。
「災害に強いむらづくりに向けた復旧と備え」については、復興まちづくり計画に基づいて、避難地や避難路の整備を県と連携して行います。そのうえで、災害に備えるために、水災補償の保険料の一部助成の継続、また、自主防災組織の設立増加を目指し、研修会などの実施とともに、避難所に指定している公民館などに対する必要な備品の整備を行い、防災意識の醸成を図っていきます。

■最後に
令和4年度に引き続き、復旧・復興に係る予算を最優先とするために、経常的・継続的な事業に関しては、積算方法の見直しなどを行い、経費削減に努めました。
令和5年度は災害公営住宅の竣工や宅地の造成などにより、生活再建が一気に進むものと期待していますが、復興を進める中で取り残される方がいないように、しっかりと住民に寄り添った支援を行いつつ、人口減少対策など、喫緊の課題にも対応していかなければなりません。
一方で、昨年実施しましたくまむら復興祭や、リバイバルトレイル大会では、住民と行政が協働して開催できたことで、地域を支える人々の繋がりを再確認し、また、この繋がりも本村の魅力の一つであると改めて感じたところです。
この球磨村を、これから先も長きにわたって存続させることが、村民の皆さまから村政を託された私の責任であると強く感じています。10年後、20年後、さらに先を見据えまして、これからも一つ一つ決断していく所存です。
誰も経験したことのない災害からの復興、そして「住民が安全に安心して住み続けられる球磨村」の実現を目指し、私の任期最終年となる令和5年度も全力で取り組んでいく所存ですので、議員の皆さまをはじめ、村民の皆さまにおかれましては、より一層のご理解とご協力をお願い申し上げ、私の施政方針とします。

球磨村長 松谷 浩一(まつたにこういち)

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