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自治体の皆さまへ

災害を知る、備えることが大切な人のいのちを守ります。

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神奈川県

■まずは耐震化と家具の固定
巨大地震が起きたらどうすることもできないと思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、耐震性のある建物に住み、家具などを固定することで命を守ることができます。耐震性がない場合は、余震で倒壊する恐れもあるので、とにかく避難することが大切です。

■小さなことから始めてみよう
とはいっても、耐震化などの対策をすぐにするのが難しい場合は、簡単なことから始めてみるといいですね。まずは、家の鍵にLEDライトとホイッスルを付けるだけでもいい。その一歩は防災への意識や行動を変え、防災への二歩目、三歩目につながります。

■備蓄は水・食料とトイレをセットで
多くの家庭で飲料水や食料を備蓄されていますが、携帯(簡易)トイレを備蓄している方は圧倒的に少ない印象を持っています。
発災しても、自宅が安全な場所であれば避難所に行く必要はありません。自宅を最高の避難所にするために備えておくことが必要です。

■大切な人のことを具体的にイメージしてみて
離れて暮らす高齢の両親や、子どもが登下校している時など、自分が大事だと思う人のことを具体的に、またさまざまな状況を想像して防災に取り組むことで、災害から多くの命が守れます。

慶應義塾大学環境情報学部 准教授
専門:地震学・災害情報・防災教育
大木聖子(おおきさとこ)氏

■命を守る3つのポーズ
子どもたちの防災教育にも熱心に活動されている大木氏。
年齢に関係なく、この3つのポーズを覚えておくだけでもいざという時に自分の身を守る助けになります。

○ダンゴムシのポーズ(地震:机がない時)
1 大きな危険にお尻を向ける
2 ひざと足の甲を床につける
3 両手で頭を守る

○サルのポーズ(地震:机がある時)
1 机の下にもぐって頭を守る
2 両ひざを床につけて机の脚の上の方を持つ
3 脚が4本あれば斜めに持つ
4 机が大きくて腕が届かない場合は、机の脚のひとつを両手でしっかりと持つ

○アライグマのポーズ(火事の時)
1 姿勢を低くする
2 ハンカチまたは服で、口と鼻をおさえる

↑ 耐震性のある建物の中で、高い棚や重い物が上から落ちてこない環境にいる場合に、落ちてくる小物や破片、煙などから身を守るためのものです

(C)慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス大木聖子研究室

■地震防災チェックシートで確認しよう
○1次持出品
避難する時に最初に持ち出すもの
→避難する時にまず持ち出すのは男性15kg、女性10kg程度が目安

・現金・身分証明書等の貴重品(現金は小銭も)
災害時、電子マネーやクレジットカードが使えないこともあるので、現金を用意
・携帯ラジオ(FM/AM両方聴けるもの、予備電池も)
スマホや携帯電話よりも電池が長く持つラジオは情報収集の強い味方
・懐中電灯(できれば一人一つ、予備の電池と電球も)
・救急薬品・常備薬・持病の薬とお薬手帳
・非常食・飲料水(レトルト食品や缶詰等火を通さなくても食べられるもの、水筒、紙皿やコップ等)
・その他(衣類、タオル、マスク、携帯電話(バッテリーも)、予備の眼鏡等)
-忘れがち!-
乳幼児のミルク、哺乳瓶、おむつ、バスタオル等
要介護者の着替え、おむつ、障害者手帳、持病の薬・常備薬等

○2次持出品
・食料(アレルギーのある方はアレルギー対応の備蓄食)
・水(飲料水は大人一人当たり1日3リットルが目安。生活用水確保のため、お風呂やポットに水を入れておく。)
・燃料・その他(卓上コンロ、固形燃料や予備のガスボンベは多めに用意。アウトドア用の携帯コンロも便利。その他洗面用具、携帯(簡易)トイレ、生理用品、キッチン用ラップ、歯ブラシ、ビニール袋、新聞紙、使い捨てカイロ等)
→ラップをお皿に巻いて使えば洗い物の水がなくても大丈夫

ご家庭の状況等に応じて必要なものを準備しましょう

■調べておきましょう あなたや家族の避難先
○避難場所
まず危険から逃れるために向かう公園や建物など

○避難所
自宅での生活が困難になった時にしばらく生活する施設

■ローリングストック法
消費しながら補充しながら備蓄
-備える・買い足す・消費する-
災害復旧までを乗り切る
最低3日分、できれば1週間分の水・食料・日用品をストック

■家族で事前にチェック!
○巨大地震に備え、マイホームを耐震化しましょう!
地震から身を守るためには、自分の家が安全かどうかを知ることが大切です。
積極的に専門家の耐震診断を受け、必要があれば早めに改修しましょう。
耐震診断や耐震改修工事に県および市町村の補助制度を活用できる場合があります。
詳細はお住まいの市町村担当課にお問合せください。

○屋内の危険箇所を確認しましょう!
家具・家電やガラス窓等、住まいに「危険箇所」がないか確認し、対策しておきましょう。

○家族で身を守る方法を話し合っておきましょう!
勤務先や学校等への外出時に被災した時の、連絡方法等について確認しておきましょう。

○津波に備えましょう!
避難場所をあらかじめ確認しておきましょう。海岸沿いで強い揺れや長時間の揺れを感じた時や、大津波警報・津波警報・津波注意報が発表された時は直ちに避難場所や高台などに避難しましょう。(本紙(5)もご確認ください)

○職場や外出先等での地震に備えましょう!
長時間にわたって交通機関が動かなくなり、帰宅困難者になる可能性があります。
徒歩での帰宅経路をあらかじめ確認し、職場等に防災用品を準備しておきましょう。

上記記事に関する問合せ:
地震防災チェックシートについては県危機管理防災課【電話】045-210-5945【FAX】045-210-8829
マイホームの耐震化全般については県建築安全課【電話】045-210-6257【FAX】045-210-8884
マイホームの耐震化に関する補助制度については県消防保安課【電話】045-210-3444【FAX】045-210-8829

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