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自治体の皆さまへ

特集 みんなが自分らしく暮らせるまちづくり~今日からできる3つのこと

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神奈川県川崎市 クリエイティブ・コモンズ

市では、誰もが輝けるまちを目指して「かわさきパラムーブメント」を推進しています。まずは、人と人との違いを知り、自分にできることを考えてみませんか。

1:一人一人の違いに気付く
▽「マイノリティー」と聞いてどんな人を思い浮かべますか?
次の例のように、好み、体質、利き手などさまざまな視点で見ると、自分自身も何かのマイノリティーであることに気付きませんか。
甘い食べ物が嫌い
お酒が全く飲めない
利き手が左
みんな何かのマイノリティー 人との違いは個性

▽紙面のイラストを見て何か気付きますか?
イラストでは、左利きの人にとって使いにくいものを描いています。意外と身の回りには、左利きの人にとって不便なものが潜んでいることに、右利きの人は気付きましたか。

2:「不便さ」や「困った状況」が生まれる原因を知る
▽あなたの身近にも困っている人がいるかもしれません
5人に1人
※令和4年度かわさきパラムーブメント意識調査結果から
上の数字は、「生活をする上で、あなた自身はバリアー(障壁)を感じますか」という質問に「はい」と回答した人の割合です。あなたの身近にも、バリアーを感じ、困っている人がいるかもしれません。

▽困った状況が生まれるのはなぜでしょうか?
車椅子利用者が段差のある道を通れず困っています。このような困った状況が生まれるのは、その人の足が不自由で歩けないからでしょうか。
いいえ、違います。段差がなければ車椅子利用者も歩ける人と同じように道を通ることができます。ここで障害となっているのは「段差がある」という環境です。
このように、個人の心身の問題が障害なのではなく、周囲の環境が障害をつくり出しているという考え方を「障害の社会モデル」といいます。
この考え方に基づくと、段差にスロープを設置したり、周囲の人が段差を乗り越える手助けをしたりして、環境を変えることで、障害を解消することができます。
「不便さ」や「困った状況」の原因は、マイノリティーを考慮せずにつくられた“環境”
このような“環境”は人の気持ちで変えることができます

3:自分ができることを考える
▽ほんの少しの気遣いと行動で助けられる人がいます
表紙のエピソードのように、人のやさしさでうれしい気持ちになったり、ちょっとした気遣いで人に喜んでもらえたりします。
人に声をかけるのは少し勇気がいりますが、一歩踏み出して「お困りですか」の声をかけるだけで、あなたのやさしさに救われる人がいます。
「何かお探しですか?」「道が分からなくて」
「お手伝いしましょうか?」「ありがとうございます」

▽やさしさの輪を広げるために
「街中で誰かが困っている場面を見たことがある」と回答した人のうち、約7割が自発的に行動(自発的に助けた、自発的に助けようとしたが、遠慮された、または断られた)しています
※令和4年度かわさきパラムーブメント意識調査結果から
すでに自発的に行動を起こしている人が多いことが分かります。このやさしさを広げるためには、「誰かがやってくれる」ではなく「自分がやる」という意識をもって行動していくことが必要です。
あなたのやさしい行動に助けられた人やその行動を見ていた人が、次は自分も行動してみようと思えるはずです。
あなたもやさしさの輪を広げてみませんか。

■やさしさであふれるまちを目指して
「かわさきパラムーブメント」
市では、誰もが自分らしく暮らし、自己実現を目指せる地域づくりを目指し、「かわさきパラムーブメント」を推進しています。

めざせ!やさしさ日本代表!
みんなの違いを活かせるチーム。
障がい、年齢、人種やLGBT
いろんな個性をチャンスにしよう。
川崎らしく、力強く。
未来を変えていく力は私たちの中にある。
かわさきパラムーブメント

バリアフルレストラン体験、eスポーツ体験、パラスポーツ体験、クワイエットアワーの実施など、年間を通じてパラムーブメントを広げるためのさまざまな体験ができる機会があります。
クワイエットアワーとは感覚過敏の人に配慮して一時的に商業施設の音や光などの刺激を緩和する取り組み。
イベント情報はパラムーブメント推進担当Twitterで

▽バリアフルレストラン
車椅子利用者が多数派となった架空の世界のレストラン。天井が低く、椅子がないなど、車椅子利用者にとって都合よくつくられています。そんなレストランを体験することで障害とは何か、当たり前とは何かを、改めて考えるきっかけになります。

▽体験者にインタビュー
井上真央さん「体験前は、そもそも自分が多数派に属しているという意識を持っていませんでした。車椅子利用者でない自分が少数派になることで、一方的に何かをしてもらっても戸惑うことがあり、こちらの話も聞いてほしいと感じました。
相手の立場に立って考えるというのは難しいですが、気持ちや思いを聞いて寄り添うことはできるのではないかと思いました。」

問い合わせ:市民文化局パラムーブメント推進担当
【電話】044-200-0809【FAX】044-200-3599

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