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金津本陣IKOSSAに歴史を学びにいこっさ!郷土歴史資料館だより

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福井県あわら市

■IKOSSA開館10周年記念「祈りの情景~補陀洛山畝畦寺(うねでら)~」写真展開催中
現在開催中の写真展に北野武男(きたのたけお)氏が撮影した写真を、30枚以上のパネルで展示しています。ぜひ、写真から北野氏の想いを感じてください。以下、ご協力いただいた写真家北野氏の写真へ込めた想いです。
自然豊かな山懐(やまふところ)に抱かれるように、そのお社は鎮座していました。2年前、初めてお参りしたとき、緊張感とやすらぎが交錯する不思議な感覚に陥りました。鳥居の前で、天へ届くかのようにまっすぐ伸びる石段に圧倒されました。
「天清浄(てんしょうじょう)地清浄(ちしょうじょう)」
苔むした美しい一段一段の石に、古人の祈りの心が沁みこんでいます。
「ああ、お社の屋根が見える」
私は心でつぶやきながら祈りの階段を上って行きました。神仏の御心が漂う補陀洛山畝畦寺。私のふるさとに、1300年の歴史を有する素晴らしい山上聖地(さんじょうせいち)がたたずんでいることを誇りに思います。

■新市指定文化財紹介「不動明王二童子像(ふどうみょうおうにどうじぞう)および八大龍王像(はちだいりゅうおうぞう)」
細呂木地区滝にある雨乞堂(あまごいどう)には、笏谷石製(しゃくだにいしせい)の不動明王像と二童子像、八大龍王像が安置されています。この八大龍王像の台座(だいざ)のほぞ穴には、享保12(1727)年に像に対し雨乞いを行ったところ、大雨が降ったので、像を祀(まつ)ったことが記されています。この他にも各像の裏に、像を彫った石工の名前や開眼供養を行った修験(しゅげん)寺院などが刻まれています。
このように、地域の生活にかかわる祭事の歴史を物語る貴重な文化財であり、不動明王と八大龍王を祀る事例は、県内でほとんど知られていないことから、令和5年3月28日に、市の文化財に指定されました。

問合せ:郷土歴史資料館(金津本陣IKOSSA2階)
休館日:月曜日・第4木曜日(祝日の場合はその翌日)
開館時間:9時30分~18時(最終入館17時30分)
【電話】73-5158【FAX】73-1038【E-mail】maibun@city.awara.lg.jp

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