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望む未来のために ~今、「戦争」を知る

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福岡県古賀市

夫の部隊は玉砕、遺骨も遺品も何も帰ってきませんでした。
あと一週間生きててくれれば終戦でしたのに…。

昭和20年の太平洋戦争終戦から今年で78年。戦後生まれの人の割合は人口の87%に達し、終戦時に18歳以上であった明治・大正生まれの人に至っては人口の0・4%に過ぎなくなっており、戦争体験を持つ人は大幅に少なくなっています。
戦争により失われた尊い命を忘れず、「二度と戦争はしない」という強い思いを持ち続けること、そしてその記憶のバトンをつないでいくことが、これからの平和な社会をつくるカギを握っています。

現在も、国際社会では、ロシアの軍事侵攻から1年半以上、未だ収束しないウクライナ情勢など、対立を武力行使によって解決しようとする動きが絶えません。多くの人々が生命、安全、家、仕事、そして人権を失っています。家族が引き裂かれ、子どもたちも犠牲になっています。

「戦争」を知ることで、平和の尊さに気づいてほしい。日本の平和について、世界の平和について、考えてみませんか。

▽「広報こがまち」1995年8月号戦後五十年特集より
本市在住(当時)の戦争経験者の声
七つボタンに憧れ予科練へ志願、その時一枚の調書を書かされました。質問項目は特攻としての意思を確認するもので、(1)ぜひ行きたい(2)行っても良い、にマルを付けるもので、私は迷いもなく(1)に二重マルを付けました。それがまぎれもなく戦時下の教育を受けた若者なのです。
長崎の橘湾に浮かぶ牧島で「震洋」という特攻艇の訓練に明け暮れていた八月、山を隔てた市内の方角に機影を見かけた後、強い閃光、あれが原爆でした。同期でも班編成の違いで亡くなった多くの若者達、彼らの笑顔が今なお脳裏に焼きついています。二度と戦争を繰り返さぬ誓いを、今年も彼らの慰霊祭で捧げます。

問合せ:経営戦略課
【電話】942-1346

◆特集展示 「戦争とくらし」展
・申込不要
・入場無料
歴史資料館では、平和を願い、その意識を継承していくために、毎年12月8日の太平洋戦争開戦日にあわせて、戦争に関する特集展示をしています。
3回目となる今回は、「どこで戦い、どこで亡くなったか」をテーマに、戦争が人々の生活に与える影響を「庶民の立場」から資料とパネルで紹介。また、そのなかで、古賀出身で二度戦死した特攻兵・安部正也少尉を紹介します。

いつ:12月1日(金)~17日(日) 10時~18時(最終日は16時)
※休館日:毎週月曜日
どこ:リーパス歴史資料館ギャラリー

問合せ:歴史資料館
【電話】944-6214

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