~人と人とのつながりを大切にする広川町~
■心をつなぐ「人権フェスタ」
12月2日(土)、広川町役場と保健・福祉センターはなやぎの里で「ひろかわ人権フェスタ」と「小中学生の意見発表会」が開催されました。
「人権」をテーマに、八女福島文平座公演や妊婦体験スタンプラリーなど、さまざまなイベントが行われました。
■自分のためのボランティア(要約) 鹿田健太さん
僕は、夏休みに豪雨で被害を受けた人の家にボランティアとして行きました。そこで気づいたことがあります。人のために動くことで、本当は自分が成長させてもらっているのだ、ということです。
ボランティアの場は感謝の言葉が飛び交い、心が豊かになる場所です。今回、参加させてもらったことで、見える世界が一層広がった気がします。
■八女福島文平座公演「父と暮らせば」
座長の中村文平さんは、広川町吉常区出身で、大学卒業後に上京し、俳優・役者としてデビューしました。劇団・横浜ボートシアターなどで活動した後、平成24年に八女福島文平座を立ち上げ、演劇の普及活動を続けています。
公演内容は、昭和23年夏の広島での物語。終戦後、図書館に勤める美津江のもとに、3年前に原爆で亡くなった父・竹造が「幽霊」となって帰ってきます。愛する人たちを原爆で失った美津江は、一人だけ生き残った負い目から、幸せになることを自ら避けて生きていました。しかし、帰ってきた父の願いを知ることで、美津江は生きる力を取り戻していきます。父と娘が必死に向き合う、感動の物語です。
■「お母さんになるってどんな感じ?」
おなかに我が子を宿すお母さんは、普段どのような苦労や心配を抱えながら生活しているのでしょうか。
個人差はありますが、妊娠後期は妊娠前と比べると、7~15キログラムも体重が増えるといわれています。妊婦体験ジャケットを着ることで、妊娠時の重量感や圧迫感、動きにくさなどを疑似体験し、妊娠中の女性がどのような苦労や心配を抱えているか考える体験型のスタンプラリーを行いました。
妊娠中は、妊娠前に当たり前にできた行動が難しくなるため、周囲の人の気遣いや手助けが必要になります。もし、生活の中で妊婦さんを見かけたら、妊婦さんの気持ちを考えて行動しましょう。
■共に進む仲間として互いを知り・学び・認め合う
多文化共生のまちづくりを目指し、日本人と外国人が日本語で交流するコミュニティ「にほんごクラブひろとも」も本イベントに参加。来場者に無料でコーヒーを提供しました。このコーヒーは、久留米市で「ローローズカフェ」を営むマラウイ出身のローレンスさんが、エチオピアのコーヒーを現地の方法で淹れたものです。
展示コーナーには、さまざまな国の玩具や楽器が展示され、実際に手で触れたり、音を奏でたりして異国の文化を肌で感じることができました。
広川町でも、さまざまな国籍の人が生活しています。町を発展させていく仲間として、お互いの文化を知り、交流を深めていくことが大切です。
問合せ:生涯学習課人権・同和教育係
【電話】0943-32-0093
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