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〔特集1〕「いわき」で働く~インターンシップ・保育実習に密着(2)~

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福島県いわき市

■渡邉(わたなべ)叶愛(といあ)さん(いわき短期大学幼児教育科)/髙木(たかき)翔(しょう)さん(いわき短期大学幼児教育科)
全国的に人不足が叫ばれている保育士。ここいわきも例外ではありません。少子化などによる学生数減少の一方で、多様な保育の充実や子育て世帯への切れ目ない支援など、保育需要は高まっています。
そんな中、内にキャンパスを置くいわき短期大学幼児教育科は、保育士資格が取できる市内唯一の学校です。入学生の約8割が市内出身者であり、いわきにおける幼児教育の要となっています。
本ページで、地元いわきで保育士を目指している同学科2年生の髙木翔さんと渡邉叶愛さんに密着し、実習を通して得た自信や喜び、そして、いわきで夢を叶えるために成長していく姿をお届けします。
2人の実習受け入れ先となったのは、小川町にある市立小川保育所。1歳児から5歳児の子どもたち52人が通っています。
1週目は年の異なるさまざまなクラスへ入れ替わりで実習に入り、2週目は髙木さんが年長組、渡邉さんが年少組に入りました。実習終盤では、2人が一日先生となり、その日の過ごし方を計画し、子どもたちを指導する日もありました。
小さい頃か憧れていた保育士という職業。たくさんの子どもたちや先輩職員と触れ合う中でより一層、保育士への夢を強めた二人。
その様子をじめ、保育士という職業の魅力にも迫ります。

◇子どもの心に残る先生へ
渡邉叶愛さん
始まる前からドキドキだった一日先生。「きちんと準備したはずが、いざ始まると頭が真っ白になり、緊張で声も出なくなってしまって。子どもたちとマラカスを作ってリズム遊びできるように材の準備や『どうしたら子どもたちが楽しくできるかな?』と考えるのが大変でした。一日を終えて、すごくホッとしましたし、子どもから『お母さんに見せたよ』と言ってもらえたり、保護者の方から『子どもが寝る前まで持ってたんです』と言ってもらえて。それがすごい嬉しかったです」と語る表情には笑顔があふれていました。

・いわきで働く思い
「5月に行った実習の時から3カ月しか経っていないのに、歩けなかった子が走り回っていたり。そういった成長した姿を見られて嬉しかったですし、もっともっと見ていきたいなと、保育士になりたいという思いがより強くなりました。生まれ育ったいわきで幼児教育に携わり、地域への恩返しがしたいと考えています。そして、私自身、小さい頃の先生に憧れて保育士を目指しているので、そういった子が将来現れてくれたら嬉しいですね」

◇実習で身に付けた自信
髙木翔さん
その日の流れを自分で組み立てた一日先生の時間。「フルーツバスケットをやったのですが、予定よりも10分早く終わってしまい、どうしようか本当に焦りました。予定どおりにいかない難しさを感じながらも、対応策を自分で考えて乗り越えました。また、苦手だった読み聞かせやピアノも、5月の実習からやってきたことで克服できました。普段1人でやる時と違い、子どもたちの前でやると自然と上手くできます。子ども一人一人の特徴や個性をしっかりと把握し、信頼関係を築けたことが自信になりました」と頼もしい表情で語った髙木さん。

・日々の成長に関わりたい
「私自身が小川保育所の出身で、本当に良い思い出しかありません。その場所で、今度は自分が保育に関わりたいと思っています。今回実習で訪れたところ偶然にも当時の恩師がいて、そういった巡り合わせがあるのもこの職業の魅力です。5月の実習の時にちょっとだけ教えたことができていたりと、子どもたちの成長を感じられて嬉しかったです。気遣いができて笑顔で子どもたちと関われる、そんな保育士になりたいと思っています」

◎市立小川保育所
保育技師 佐藤菜美さん
水が怖くてプールにれなかった子が、翌年は自分から水浴びにいくなど、子どもたちのできることが増えていきます。その瞬間に立ち会える、成長を間近で見られることが嬉しいです。
大変な職業と言われすが、やりがいがとても大きい職業なので、ちょっとでも保育士に興味がある、やりたいという気持ちがある人には、ぜひ、保育士になっていただきたいと思います。

◎いわき短期大学
幼児教育科 鈴木隆次郎准教授
保育士や幼稚園教諭、子どもにとっては「はじめての先生」です。子どもは人間性やその人からの愛情を敏感に感じ取るため、子どもの在り方、人間としての在り方を教育しています。地域の未来、そしていわきの未来を担う宝である子どもたちを見守り・育てる専門職を今後も育てていきたいですし、それが本学の使命だと思っております。

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