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〔特集2〕シリーズ企画「生きる力」を教育から Vol.2「知る」

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福島県いわき市

8月号から始まった教育に関するシリーズ企画「『生きる力』を教育から」。今回は「知る」と題して、いわき市の学力の特徴について取り上げます。

■令和5年度の全国学力・学習状況調査(学力調査)※1の平均正答率
※1 文部科学省が全国的に子どもたちの学力状況を把握するために、小学6年生、中学3年生を対象として実施している学力調査。

◇小学校

◇中学校

上のグラフのように、本年度は、特に小学校は算数、中学校は数学、英語に課題が見られました。
これは、あくまで平均値から見える課題です。それぞれの学校の特徴(強みや課題)、更には、児童生徒一人一人の特徴を丁寧に分析・把握して強みを伸ばし、課題を克服していくことを大切にしていきます。

■学力調査の児童生徒質問紙調査から見えたこと
設問:毎日、同じくらいの時刻に寝ていますか

毎日、同じくらいの時刻に寝ている児童生徒ほど、各教科の平均正答率が高い傾向が見られ、特に小学校で顕著になっています。

学力調査の結果から、児童生徒の起床時刻、就寝時刻等の生活習慣や家庭での計画的な勉強などの学習習慣と、教科の平均正答率には関係が見られることが分かりました。学力向上に向け、学校・家庭・地域が連携しながら取り組みを進めていきます。
平子指導主事

■〔番外編〕磐城桜が丘高校×市長
本年4月から新たに「教育コース」が設置された福島県立磐城桜が丘高校。
普通科の特色化・魅力化に伴い、教員をはじめとした教育に関わる職業への理解や使命感を醸成し、教員養成学部などへの進学に向けた学習指導および進路指導の充実化が進められています。
8月21日に市体験型経済教育施設エリムで開催された「市総合教育会議」。同校の教育コースのプログラムに取り組む生徒8人が傍聴し、本市が取り組む学力向上策や教育政策について理解を深めました。
会議終了後は、内田市長との意見交換が行われ、教員を目指しているきっかけなど、教育への思いを語り合いました。
もともと教員志望で中学校と高校の教員免許を持つ内田市長。自身が教員を目指したきっかけやその中で経験したさまざまなエピソードを交え、教員を志す生徒たちへ応援のメッセージを送りました。
また、同席した教育委員や服部教育長からも熱いメッセージが送られ、緊張気味だった生徒たちも終了後は、教員への夢に向け、力強い一歩を踏み出していきました。

◇生徒たちの声
・市長からありがたいアイデアをいただき、自分の夢を肯定された気持ちになり自信が持てました。
・市長が生徒一人一人に夢とそのきっかけを聞いて、アドバイスも丁寧にしてくださり、これから夢へ向かって勉強していく過程での励みにしたいと思いました。
・いわき市の教育の課題について、自分も解決策を見つけ、教員になったときに実行できるようにしたいです。

■市長メッセージ
ー全国の学力調査を踏まえー
本市の子どもの学力は、全国調査によれば、算数・数学や英語が、全国平均より低く、学年が上がるほど厳しくなるなどの課題があります。これはあくまで全体傾向ですので、学校、学級ごとに課題を把握するため「学校カルテ」を作り、それぞれの現場でかゆいところまで手が届くよう、授業および研修の充実化を図っています。
この4月、磐城桜が丘高校に「教育コース」が設けられ、教師を志す生徒が実践的な学びを重ねています。私も同コースの生徒たちとじっくり対話させていただき「未来」を感じました。
教師の卵、そして、若手からベテラン教師まで、その情熱と実践をサポートしていきたいです!

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