文字サイズ
自治体の皆さまへ

【三春交流館「まほら」開館20周年特集】三春交流館「まほら」 Vol.2(1)

40/43

福島県三春町

■マチとムラの交流拠点として愛されて
三春交流館「まほら」は平成15年4月22日に落成記念式典が行われ、その翌日の23日に全館オープンしてから、今年で20周年を迎えます。今回は開館当初の記念コンサートにご出演いただいた三浦章宏さんと東誠三さんのお二人に対し、今年の6月17日開館20周年記念コンサートのリハーサルの後にインタビューを行いました。

■まほら20年・刻をこえて
◇平成15年「まほら」開館時の記念演奏会に出演いただきましたが、当時の「三春町」、「まほら」に対する感想をお聞かせください。
三浦:オープン前に縁があって一度音を出させていただく機会があり、その当時から思っていましたが響きが自然でよいですね。弾いていて心地よいです。お客さんに伝わるよいホールだと思ったことを思い出しました。
東:三浦さんから、まほらの話を聞いていたので音響の面でも完成が楽しみでした。オープニングのまっさらな状態で呼んで弾かせていただいてうれしかったですし、響きもいいし、ピアノもよい。同じスタインウエイでもここのピアノは特にすばらしいですよ。ピアニストにとって、とてもいいホールだと思いました。
三浦:接する三春の方々の雰囲気も温かくて、そういう温度感が伝わるちょうどいいホールだと思いました。お客さんとの一体感も感じられました。

◇開館当初から何度もお越しいただき20年が経ちましたが、どのようなお気持ちを抱かれましたか。
東:20年というのは長いようで短かったです。短いといっても20年前と今とでは自分自身の感じ方などが相当変わってきています。私はありがたいことにベートーヴェンをレコーディングをさせていただいた件で恵まれたチャンスをいただけて感謝の言葉もありません。その後コロナの時代になり、2020年に閉塞感のある世の中で、このホールに来て音を出させていただいたことがとても新鮮でした。素晴らしいホールで音を出すことがいかに素晴しいことかを感じました。また、ここ3、4年このホールの響きが加速度的によくなっていると思います。パッと座ってピアノを弾いたときによい響きを感じました。ピアノの調律をしっかりしていただいていることもあり、これなら今回もよい演奏にできると感じて本番が楽しみです。ホールは使われて初めて響きが育っていくものだと思っています。音が色々な物質にぶつかって振動していくうちに、そのホール独自の響きが育まれていくのだなと感じました。
三浦:20年はあっという間でしたが、思い返すと当時は若かったなと感じます。演奏に対しても感じ方が違ってきました。レコーディングをやらせていただいて(初めてのCD)自分を一段スケールアップする重要な機会をいただいたと思います。そのようなことを経て、本日リハさせていただきましたが、ホールの響きもよく、東さんとのアンサンブルもスムーズにいきました。レコーディングをあれだけやった成果もあったのかなと思います。ホールの響きは20年でよい方に変わってきたと思います。よりよくいくように改修もされ、みなさんの努力が実っての結果なのかと思います。
本番ではホールの成熟と僕たちの成熟が合わさったよい演奏になればよいと思います。20年前と同じく今回もフランクを弾くので僕たちにとっても、とても面白い試みです。
─20年前にここで聴いたお二人のフランクはとても印象的で忘れられません。

◇「まほら」に関するエピソードはありますか。
三浦:ニューイヤーコンサートで弾いているときに、弓を大きく飛ばしてしまったのが、忘れられません。お客さんが拾って渡してくれましたが・・・動画に残っていてツイッターにあげたらバズりました(笑)
東:私はハプニングはありませんでしたが、まほらホールができてから20年、つまり開館が2003年、ベートーヴェンソナタシリーズのスタートが2008年。3・11のあとにコンサートが延期になって秋に訪れたときの空気感をすごく覚えています。色々な意味で、皆さん、またこうして音楽を聴けるんだなあといった空気感が感じられました。3・11以前と以後で空気感は変わったと思います。それにしても、いろいろな方が来てくださいましたね。近隣からも外国からも含めて。

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU