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[特集 Special Feature]伊達市新工業団地が完成 伊達市で働く(2)

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福島県伊達市

(2)伊達市のすごい!企業を紹介 もっと知ってほしい魅力あふれる企業
伊達市内には魅力的な企業がたくさんあります。高い技術力で、活躍する企業を紹介します。

1 教育、介護ロボットの企画製作
株式会社 リビングロボット(伊達地域)

◆会社概要
創業:2018年
従業員数:19人
ものづくりの企画から生産、ソフトウェア、仕組みづくりなど、サービス提供まで一貫して行っている。学びをサポートするロボット「あるくメカトロウィーゴ」は、市内の小学校に導入され、子どもたちのプログラミング教育に使われている。見守るロボットや楽しませるロボットなど、コミュニケーションロボットの開発を通して人の暮らしを豊かにする社会の実現を目指している。

商品に焦点を当て生産する「モノ売り」を行う企業が多い中、リビングロボットでは消費者に焦点を当て、商品とサービスを提供し、体験を通して感動や思い出を与える「コト売り」を実践しています。現在は見守るロボットの開発など、それぞれの世代を点から線でつないで面で社会を支える会社を目指していて、川内社長は「人生100年に寄り添うプラットフォームを作りたい」と話します。
人とロボットが共に生活し、ロボットが人に寄り添う世界の実現が、伊達市から始まるかもしれません。

2 セラミックと金属の溶接
福島セラミック 株式会社(保原地域)

◆会社概要
創業:1970年
従業員数:60人
1881年に創業した洋式窯の開祖といわれる「友玉園製陶所」が前身。美術工芸品の焼き物から、ものづくりのセラミックへ技術を継承し、エレクトロニクス産業をはじめ、各種産業用途に用いられるセラミック製品を製造している。原材料から製品まで一貫生産が行われ、加工・研磨・接合の技術力の高さが評価されている。従業員の約半数が平成生まれと若い力でチャレンジしている。

半導体などの製造装置や分析装置に使われるセラミック製品を、設計思想に合わせて一から製造しています。その技術力の高さから、現在は国内外合わせて約200社と取引をしている、折り紙付きの企業です。私たちの生活を支える製品づくりに欠かせないさまざまな装置に使われ、縁の下の力持ちとなっています。加藤社長は「原点に返り人目に触れる物づくりがしたい。低アレルギーの良さを生かし、セラミックで人を幸せにしたい」と抱負を話します。福島セラミックのチャレンジに注目です。

3 リサイクルで環境を守る
株式会社 ナプロアース(梁川地域)

◆会社概要
創業:1996年
従業員数:53人
年間、約1万台の使用済み(廃車)となった自動車を受け入れ、リサイクル、部品販売を行なっている。浜通りを拠点としていたが、東日本大震災で被災し、2011年9月にやながわ工業団地で工場を稼動、伊達市に拠点を移す。
「第8回ふくしま産業賞」福島民報社賞、「第13回日本で一番大切にしたい会社」審査委員会特別賞受賞

世界的規模で進められるSDGs(エスディージーズ)。使用済みとなった自動車から、パーツごとに部品や素材として再利用するなど、廃車から価値を生み出し、環境を守る取り組みを創業当時から続けています。リサイクル率を高め、分別を徹底することで、現在は99パーセントのリサイクルを達成しています。
浜通りで創業し、4つの拠点を持っていましたが、東日本大震災で被災し、梁川町に拠点を移しました。その際、環境を世界的視野で考え、リサイクルを進めるため、ナプロ福島からナプロアースと社名を変更。相浦副社長は「伊達は、おいしい農産物と優しい人たちばかりで、恵まれた環境です」と伊達の良さを話します。
解体業のイメージを変えるため、日本一きれいな会社を目指しています。捨てられるものに命を吹き込み、コンパウンドで磨き、きれいに仕上げるなど中古部品の使用率を上げる取り組みは、時代が追いつき、注目されています。

4 地域に根差したニット
株式会社 大三(梁川地域)

◆会社概要
創業:1964年
従業員数:約12人
年間、約4万点のニット製品や服飾雑貨を生産している。アパレル製品をメインに生産していたが、25年ほど前から自社ブランド製品開発や販売に取り組み始めた。現在はハイミセスをターゲットに小売店を展開するブランド「ミアスカーラ」や、ジャガード編みでワクワクするような製品をネット通販で展開するブランド「NIJIIRO(ニジイロ) camp(キャンプ)」などの事業を展開している。

ホールガーメントといわれる無縫製専用の編み機を多く導入し、無縫製ニット製品を多く手がけています。無縫製のニット製品は、作業工程が少なく手間がかからないことから、早い仕上がりと価格に強みを持っています。三品社長は「若い人に知ってもらいたいし、若い人に商品開発をやってもらいたい」と話し、新しいものを生む取り組みを模索しています。そのほかにも柿の皮や剪定(せんてい)した桃の枝を使い、天然染色の伊達市らしい製品を作れないかなど、新しいチャレンジに取り組んでいます。

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