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コラムお元気ですか

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福島県会津若松市

■産後の過ごし方
市保健師 藤田和枝
出産後6週間から8週間は「産じょく期」と呼ばれ、出産を終えた母体が妊娠前の状態に戻っていく時期です。妊娠・出産によってお母さんの体には大きな変化が起きており、すぐに妊娠前と同じ状態に戻るわけではありません。産じょく期の主な変化は、妊娠中に大きくなった子宮の急激な収縮や母乳の分泌の開始、ホルモンバランスの変化などです。出産は母体に大きなダメージを与えます。この時期に無理をすると、後々の体調に影響が出てくることもあるので、無理せずゆっくりと体を休めて回復を図ることが大切です。特に産後3週間ぐらいは周囲のサポートを受け、まずは赤ちゃんとの生活に慣れることを優先しましょう。支援してくれる人がいない場合は、医療機関や助産所などで実施している産後ケアや、産後の生活や育児を支援してくれるヘルパーなどの支援サービスがありますので、活用を検討してください。
また、妊娠中と産後では、体内のホルモンが劇的に変化します。この影響で、精神的にも不安定になり、涙もろくなる、気持ちが落ち込む、不安になるなどの症状が出ることがあります。この状態が「マタニティブルー」です。マタニティブルーは珍しいことではなく、多くの場合、数日で解消されます。ゆっくり過ごし、周囲の人に話を聞いてもらいましょう。中には不安定な状態が長引いたり、症状が重くなる「産後うつ」という病気になることもありますので、つらい場合は我慢せず、早めに出産した医療機関などに相談をしましょう。また、産後2週間と1か月の健診は母体の回復状況を確認するための大切な健診です。忘れずに受けるようにしましょう。
市では、妊娠期から子育て期にわたり「子育て世代包括支援センター」でさまざまな相談に応じています。不安なときや困ったときは一人で悩まず、相談してください。

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