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国見町で農業を始める―(2)

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福島県国見町

■新規就農者へインタビュー 国見町で農業を始める―
▼地域の農業を守りたい―八巻大夢さん(徳江)
就農:令和4年7月から
主な栽培物:水稲・モモ

▽これまでの恩返しがしたい
子どもの頃から祖父の農業の手伝いをしていました。祖父が楽しそうに農作業をしているのを見て、自分も農業をやってみたいと思うようになりました。高校、大学とまだまだ農業を学んでいる途中ですが、昨年祖父が亡くなったことが大きなきっかけになりました。祖父に恩返しをしたいと思ったし、いろいろなことに挑戦したいと思い就農を決意しました。

▽地域の一員になれた
実際に自分でやるのと、外から見ているのでは大きな違いがあることを実感しました。農薬の量を間違ったり、作物が病気になってしまったり、最初から失敗ばかりでした。それでも、自分が作ったものを「おいしい」「大夢が作ったものを食べたい」と言ってくれる人がいます。周囲の方もよく声をかけてくれるし、地域の一員として働いている実感があります。

▽挑戦し続けること
自分が作ったものを「おいしい」「また買いたい」と言われることがうれしいです。大学に通いながらでも、何とか農業ができています。自由に働けて、思った以上に時間が作れることが魅力だと思います。自分の「やる気」次第ではいろいろなことにチャレンジできるし、”挑戦したい”と思っている人にとっては、とても魅力的な職業のひとつだと思います。

▽町や地域に貢献したい
まず第一に、おいしいものを作れるようになりたいです。耕作放棄地などを借りて、農業の規模を拡大したいと思っています。お客さんの顔を見ながら販売できるような販路も開拓してみたいです。また、先輩たちのアドバイスをいただき、町や地域に貢献できて、農業や地域を盛り上げて守っていけるような取り組みをしたいと思っています。

▽まずは体験すること
私自身、就農する際は町の産業振興課の方に何度も相談に乗ってもらうなど、しっかりとバックアップしてもらいました。農業体験やイベント、町にはくにみ農業ビジネス訓練所など、いろいろな手段があると思います。自分なりに情報を集めて、まずは農業を体験してみることが一番だと思います。

▼家族の喜ぶ顔が見たくて―佐久間秀幸さん(塚野目)
就農:令和5年4月から
主な栽培物:モモ・ミニトマト

▽手厚いサポートが決め手
県外に住んでいましたが、長女が小学校に入学する前に『実家に戻る』という選択肢がありました。コロナ禍や新たに子どもが生まれたことも、国見町に戻るきっかけのひとつになりました。移住後の仕事を考えた時、町にはくにみ農業ビジネス訓練所もあるし、就農する際のさまざまなサポートもあったので、新しく仕事を探さずに就農を決意しました。

▽家族との時間が持てた
畑を40aほど借りて桃を栽培していますが、予定通りにいかないことが多くて難しいと感じました。ハウスではミニトマトの栽培も始めましたが、こちらもいろいろと難しいです。訓練所でトマトの栽培を学べたので助かりました。また、以前の仕事と比べると職場が近いので、時間的に余裕があります。家族との時間が多く取れるようになったと感じています。

▽自由に働けること
自分で作ったものが売れた時や、家族がおいしそうに食べてくれることがうれしいです。自分で選んだ作物を自由に作ることができるのは、農業の大きな魅力だと思います。例えばミニトマトだと、より甘い品種や皮が薄いものなど、市場にはほとんど並ばないような、珍しい品種の栽培に挑戦することもできています。

▽ひとつひとつ着実に
まずは収穫量を増やすことが目標です。農作業に慣れて余裕が出てきたら畑を借りて、徐々に作付面積を増やしていきたいです。今は道の駅にだけ出荷していますが、いろいろなところで販売できるような販路の確保もできればと思っています。いつか、キッチンカーなどもやってみたいです。加工品を作って、町外や県外へ行って販売するのも目標のひとつです。

▽ゼロからのスタート
町に移住したときは、農業のことを一切知りませんでした。訓練所で学ぶ機会がなければ、ミニトマトを作ろうと思わなかったし、桃に関しても畑を借りてまで農業をしようとは思いませんでした。訓練所の存在は大きかったです。最初はいろいろと準備が必要なので大変だと思いますが、さまざまな支援制度や補助があるので、まずは相談してみると良いと思います。

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