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令和5年度 ふくしま学力調査の結果について

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福島県大玉村

5月23日(火)に小学校4年生から6年生、5月11日(木)に中学校1年生から2年生を対象にふくしま学力調査が行われました。この度、結果がまとまりましたので、大玉村小・中学校全体の概要についてお知らせします。

■ふくしま学力調査の特長
◇県や市町村の平均点との比較ではなく、現在の学力レベルを過去の学力レベルと比較し、「学力の伸び」を把握するために行います。マラソンに例えると、今までは「順位」を重視していましたが、この調査は「タイム」になります。一人一人の児童・生徒が1年間でどれだけ成長できたかを把握するために行います。学力は小学校4年生から中学校2年生までの学力を36段階に分けてあり、そのレベルがどの程度伸びたかを見るテストになります。

◇漢字の読み書き、たし算、文章題、図形の把握などができる力(いわゆる学力)だけでなく、意欲・姿勢・自制心・自己効力感・勤勉性(いわゆる非認知能力)など学力以外の力もとらえることができます。学力以外の力は、学力との関係が強いといわれています。

調査内容:
(1)教科に関する調査
[小学校4年生から6年生]国語、算数
[中学校1年生及び2年生]国語、数学
(2)学習意欲、学習方法及び生活習慣等に関する質問紙調査

■教科に関する調査から
◇小学校6年生の国語、算数ともに正答率は県平均をやや上回っています。その他の学年は全て県平均をやや下回っており、学力レベルは同じか1段階下にあります。学力の伸び率は中学校2年生の数学で県の伸び率よりも1段階多く伸びています。逆に小学校5年の算数、中学校1年の国語と数学で県の伸び率より1段階下回りました。その他の伸び率は県と同じ伸び率を示していました。

◇全体として学力の伸び率は、県平均を上回った教科は中学校2年数学だけとなりましたが、昨年度は下回った教科が多かったのに対して、今年は県と同じ伸び率を示した教科が多く、改善傾向が見られました。学年によっても差がありますが、全体的に下位層が多く、基礎学力の定着が課題となっています。

■質問紙調査から
◇「規律ある態度」の質問は12項目あり、小学校4年生から中学校2年生まで全て含めて6割の項目で県平均上回っています。しかし、その中の「けじめのある生活ができる」で児童・生徒が肯定的な回答をしているのが昨年度9割だったのが、今年は6割に下がりました。

◇「礼儀正しく人と接することができる」でも肯定的な回答をしているのが、8割から6割に下がっています。特にその中の「ていねいな言葉遣い」が中学校1年生を除いて全ての学年で県平均を下回っています。子どもたちの周りにいる大人も「ていねいな言葉遣い」を意識していくことが大切だと思います。

◇「約束や決まりを守ることができる」の中の「話を聞き発表をする」の質問では、小学校4・5年生で県平均をやや下回っていますが、学年が上がるにつれ県平均を上回っており、自信を持って発表できるようになってきています。

◇「自分には良い所がある」の質問では、昨年度はどの学年も県平均を上回っていましたが、小学5年と中学2年で県平均をやや下回りました。一方、「学校の先生たちや友だちは自分のよいところを認めてくれましたか」の質問では9割前後の児童生徒が肯定的な回答をしています。また、「あなたの学級は、いろいろな活動にまとまって取り組んでいたと思いますか」の質問では9割前後の児童生徒が肯定的に答えており、学級生活の充実が見られました。

日頃から子どもたちを励ましながら学習活動に取り組んだり、地域の方々に支えられながら豊かな体験活動をしたりしています。自己肯定感を持ち、地域に関心を持っている児童・生徒が多いのは大玉村の教育の成果であり、誇りでもあります。ご家庭や地域の皆様におかれましても、子どもたちの健やかな成長のために今後ともご指導とご協力をよろしくお願いします。

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